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「Life is beautiful : 衣・食植・住」展の話

表参道のGYRE GALLERYにて開催中の
「Life is beautiful : 衣・食植・住」展に行ってきたよ〜

"植物が命を守る衣となり、命をつなぐ食となる"

土の循環に暮らしが寄り添っていたかつての衣食住からその技術を受け取り、生かし、次の世代へつなぐことを考える展覧会。

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特に、昔から人々の生活に密接に関わっていた"大麻布"がフォーカスされていた。
なんとなく、現代では麻ってそこまで身近な存在じゃない気がしてたんだけど、実は日本ではずっと昔から身近にあった、人々の生活に欠かせないものだったんだと。

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だるまみたいな丸められた麻のかたまり
なんだか愛おしい

大麻草から繊維を採って、積んで、紡いで、織られて作る布。昔の人の知恵に敬意。

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古い大麻布のコレクション。その時代の人の暮らしが浮かぶよう。

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麻の種を蒔いてみようのコーナー。私も数粒蒔いてきた!麻ってすごいスピードで育つらしい。麻のポテンシャルすごい。


日本古来から特別な布として作られていた大麻布を現代の技術で蘇らせた「麻世妙(majotae)」

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気持ちの良い空間。
作り、使い、洗い繰り返すことで、生きているように表情を変えていく布。

大地の懐、自然のパワーに包まれるみたいな大きな優しさとあたたかみを感じる布。
ていうか、布なの!布なのになんでこんな気持ちになるんだろ?ってすごく不思議な感覚になった。
きっと太古の昔からこの布が人間と一緒に過ごしてきたことを思い出させるのかなぁ。

たかが布、されど布。

麻布だけでこんなにいろんなことを感じて考えられるって、布ってすごいなぁ。奥が深い。
「衣食住」って、食より先に衣が置かれている意味。

「劣化しながら良化していく」って、めちゃくちゃ良い言葉。私もそんな人間になりたいと思った。

会期は11月30日まで〜

いただいたサポートはまた面白記事を書けるように美術展や企画展のチケット代として使わせていただきます!