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ミントデザインズ展の話

青山のスパイラルで行われていたミントデザインズの20周年企画展を見に行ってきた。

ポスターからもうかわいい。

ミントデザインズと言えば連想されるのは
女の子のシルエットが印象的なシンボルデザインや
シルクスクリーンプリントを駆使したポップなテキスタイルなど。
専門学生から個性派オシャレ人好みのひねりのあるデザインが特徴のブランド。学生時代から何となく横目で見続けていた存在。

全ての人が楽しめるユニバーサルデザインの視点を大切にしている。豊かな色彩、ユニークなモチーフ、服以外にもその精神が表れている。

まずはオリジナルの釦やレース、ヘッドピース、ショーのインビテーション(紙もの好きにはたまらない)などがザザッと並べられて展示。

なんかいろいろ凝ってて、めっかわ。
え、パンがニット着てるのかわええやん、、、

そして今までのコレクションのショー映像や、工場で布にプリントを刷る映像、デザイナー二人のインタビュー映像が流されていて、お互いの印象などを語っているのが面白かった。

八木さん→スタートダッシュ、最初の組み立てが好き
勝井さん→後半から盛り上がっていくタイプ
八木さんが全力で走ってきてヘトヘトで勝井さんにバトンタッチしてそっから全力で走り切るっていうやり方らしい。
別々にインタビューを受けているのにお互いに言っていることがピタッと同じなのがすごい!
2人の得意分野を活かしたチームワークが素敵。

「ランドスケープとしての衣服」この斜面にぐるっと並べられた感じ、良かった。かなり至近距離で見られる。
壁一面のプリントドレス!色柄の構図、余白の取り方にこだわっているそう。同じ形のワンピースでもテキスタイルが違うと全く別物だね

そしてミントデザインズの真骨頂、緻密な図案のシルクスクリーンの重ね刷りによるテキスタイル。

八王子の染工場に保管されている貴重なプリント版。アーカイブも含めて重ねて刷ることもあるためスクリーンサイズは統一されているそう。

シルクスクリーンプリントって想像では平らなところに寝かせて刷ってるイメージだったけど、立てて刷るんだ!?という発見。
「ゴールを決めて向かっていく途中で起こるミスが面白い」って言ってて、人の手で一つ一つ作っているからこそ生まれるものなんだろうな。
まさに”ハッピーミステイク!”

ファッション=流行ではなく、プロダクトデザインとしての衣服。
日常の何気ない生活の中から生まれるアイディア、それを落とし込んで形にしていく作業。そしてそれを形にする為に、たくさんの職人技が盛り込まれている。
こんな風に追及してこだわって突き詰めてモノづくりに向き合えたら、愉しいだろうなぁ。。。と、時間に追われて安価で商業的な仕事にどっぷり10年以上も浸かってしまった自分は何となくさみしい気持ちになってしまった。

純粋なモノづくりに触れて、新鮮な気持ちを思い出すことができたからよかったんだけどね。
ぐだぐだ言ってないで、私もがんばらないとな~!!


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