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Chim↑pom展の話

さて六本木は楳図かずお展からの〜

Chim↑pom展:ハッピースプリング

やたらPOP

私がChim↑pom知ったのいつだろ?渋谷でネズミ追いかけまわしてピカチュウ作るやつ。それからずっと活躍し続けてるのすごい。めちゃくちゃな速さで同じ時を駆け抜けていってるのを感じる。

(やはり大人の事情でピカチュウの展示はNGになったみたいで今回は金ピカのスーパーラット)

今回の展示はChim↑pomの今までの作品をかなり網羅していて、ボリュームが凄かった!会場の作りも登ったり降りたり迷路みたいで、腹は減っていたが精神的にはお腹いっぱいになったw
ただまぁ、これらの作品たちはメンバーたちが動いて見せて作る過程があってのものだから、展示物のみでは首謀者不在の残骸感は否めないけれども。

台湾で道を作る《道(Street)》
都市におけるパンデミックがテーマの《A Drunk Pandemic》

世間に不謹慎だと言われたとしても、彼らのパフォーマンスには元気がもらえる。

圧倒的な行動力を見せつけられて、なんだかこっちまでやる気が出てくるんだよねぇ。

カラスの大群呼ぶやつも、あれめちゃくちゃかっこよくない?
てか都内のカラスたちあちこち色んなとこに呼ばれて大変だな。とか思ったり笑

《ヒロシマの空をピカッとさせる》
3.11で流した涙を保存

気合い100連発なんて、観ながらちょっと泣いたもん。

折られた千羽鶴を平面に戻したやつを会場に来た人がまた折って返すインスタレーション。

増え続ける鶴の保管に困ってた、、って最近も某国の件で揉めてたよな…

ちゃんと鶴折って参加してきたよ。折り方ど忘れしちゃってて全然折れなくて笑った。

自粛要請下の東京を描く《May,2020,Tokyo》

現代アートの展示って、作品についての説明とか全く無しでポンっと投げられるだけで「あとは自分で考えろよ、お前みたいな凡人にはわからないだろうけどなッ」みたいなのが多いような気がするんだけど(被害妄想)、今回の展示は割とわかりやすいところまで下りてきてくれるというか、取っ掛かりやすく間口を開いてくれてる感じ。さらにそこから深く掘り下げるのは各々に委ねられるんだけれど。
一見過激で何なのこれ?っていうものも、そこに込められたものをちゃんと説明されればなるほどね〜って理解できるし、社会と今自分が生きていることは全部地続きで繋がっているんだぜ〜っていうことを実感できる。一つの事柄を通り過ぎずにいちいち直視して自分事として受け止めるとこんな形のものになる。そういう体験をできる場所だった。
観る前は怖いもの見たさというか好奇心だけだったけど、結果すごく面白かったし満足。

なんかのインタビューでエリイちゃんが、地球上のすべてのことに興味が湧いてしまうこの性格をどうするかっていったら、これしかなかったから現代美術作家になったとか言ってて、おもろいなぁほんとに。って思った。
まだ読んでないけど新刊も読むの楽しみ~
これからも目が離せない。

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