#12 会って5秒で15年が埋まりました。

青い海、白い砂、エイサー、ヤンキー、しーじゃ、
全部嫌いでした。そんな沖縄は嫌いで、東京に行ったら
俺と価値観が合うやつはいるはずだ!と、
大学進学で上京しました。

だけど大学で友達はできず、1年くらい寂しかったのを覚えています。
場所は関係なく、単純に俺の性格の問題だ!って気づいたのは、
だいぶ後です笑

大学ではできなかったけど、BARやLIVE HOUSEなど
いろんなところ友達は増えていきました。

大学生活の最後の方に、
いつも一緒につるんでいた東京の友達が、
社員旅行で沖縄に来ていると連絡を受けて、
久しぶりに再開しました。

数えたら15年ぶりでした。
どちらも頻繁に連絡したりしない性格なので
その間に15年くらい経っていたようです。

昔話も混ぜながら、お互いに現状を話し合いました。
彼は昔から、飲食店でバリバリ働いていて、忙しいにもかかわらず、プライベートもめちゃくちゃ遊んで、当時の仲本からはキラキラと充実していたように見えていました。現在の話を聞くと、変わらず飲食業界にいて、
今では大きな飲食会社のNo.2の立場までになっていました。


前のnoteにも書いたように仲本の東京生活は親友への憧れと妬みと情けなさでいっぱいでした。

当銘は下北や吉祥寺の居酒屋で働いていて、プライベートではイベントを主催して、友達もいっぱいいて楽しくキラキラしていました。

捻くれ仲本は、そこに参加させてもらいながらも、
キラキラ当銘を羨ましく思って、さらに捻くれていきました。

#8 友達ってなんだろう②

キラキラに見えて眩しかった彼にも、同じ感情を持っていました
そんな彼に15年経った今、当時の仲本の感情をぶつけてみました。
すると返答は意外なものでした。

「俺は俺で、お前に対してすごいと思っていたのよ」


誰かを妬んだり、羨ましがったりする感情って、
心に大きく占めることがあるけど、素直にぶつけてみると
ほんとは全然大したことない物語で終わるんだな。

15年ぶりに会って、お互い違う時間を生きてきたのに、
素直な感情を共有できるようになっていたり、
未来の自分自身や、
家族に対しての感情など、

まるでずっと会ってきて話し合ってきたかのように
同じベクトルを感じて、とても不思議な感覚になりました。

これって親友だな。