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【2日目】

寝過ぎた。
朝起きて1時間くらい文章を書く。誰にも見せる予定はない。その間ゆかりさんはホットケーキを作っていた。出来上がったらしいので、一緒に食べる。コロナの給付についてテレビでやっているので凝視。
食べ終わるとゆかりさんは料理を再びし始めたので、僕はツイストダンスを踊る。上手く踊れるので前世はプレスリーだったのかもしれない。ただ体力がなくすぐ息が切れる。その姿を見てゆかりさんが全然キレがないよ、と言う。自分の思い描く姿も見られている世界は違うものらしい。しばらくツイストを踊るとびっくりするくらいの疲労度。
疲労のまま文章を書き始める。本の溢れた本棚の横で書いているので本の整理をしたくなる。テスト前に部屋の掃除をしたくなる気分と同じ。書きつつ、本棚の整理をする。自分の中で小説を書きたいという気持ちが再びふつふつととろ火で沸きつつあるので、その参考になるというか衝動になる小説を出す。そして棚の上に置かれた日記本の棚も並び替える。前回日記本の棚を作った時は闇雲に並べただけなので、自分なりに並び替える。なんで日記が好きなのだろうか。誰かの生活を読みたいのかもしれない。
日記の整理を終えて、また奥山貴宏「31歳ガン漂流」を読み進める。日記の中ではSARSが猛威をふるっていた。僕はその時何をしていただろう。SARSはどうなっただろう。思い出せない。日記を書いていれば思い出せるだろう。
「31歳ガン漂流」を読み終えたので32歳に進もうと思ったが、家にいる今とシンクロしてしまって少し気が滅入るので読む本を変える。
ばんかおり「どこにもいかない、ここにある」と丹下健太「青色讃歌」を読む。「青色讃歌」は何度も読んでいる小説で、確か石を日記のように集めているシーンがあったような気がして、それを確かめたくての再読。「どこにもいかない、ここにある」は先日日記本フェアで手に入れた日記本。誰かの日々と僕の日々は重なるのだろうかと考えて、まずは小説から読む。

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