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朝起きてゴミ捨てをする。1日外に出なかっただけで太陽が久々に感じる。
逃避なのか、家にいるだけでも疲れるのか昨日すぐに寝てしまった。起きたら緊急事態宣言を検討するとかどうとか。ニュースを見ていてもこたえは出ない。不安と謎だけが残る。
予約した洗濯機が動き出した。
読んでいた柴崎友香『わたしがいなかった街で』を読み進める。柴崎友香さんの小説はまるで自分が登場人物になったかのように読んでいると思えてくる。行動と感情が読んでいる自分と近いのだろう。ゆっくり読んでいると、洗濯機が終わった後を告げる。
洗濯を干すたびに鈴木清剛さんの小説の中にあった、干された洗濯物の彩りを見てしまうみたいなことを思い出す。どんな小説だったかは思い出せない。
洗濯を干して、もう一回転洗濯を回す。
回し終わったら散歩に行こうと決める。ゆかりさんも仕事へ行く準備をしている。行って欲しくないけれど、現実問題お給料がないと生活できないし、給付金の話は複雑すぎてなにを言っているのかわからない。
ゆかりさんが出かけるのを見送る。僕が休みでゆかりさんが出勤の時は、家の前の「止まれ」の標識で止まるゆかりさんの写真を撮ってTwitterにあげるのだけれど、今日はしない。外に出ているということをアピールしたくない。外出をしないで現状我慢して生活をしている人がいるので、落ちた声を拾うという街で聞こえた声をつぶやくアカウントも休止中。
しばらく床の掃除などをして空気清浄機も掃除しているとお腹が空いたのでヒルナンデスを見ながら冷凍チャーハンを食べる。ナンチャンが一人なのが面白くて写真を撮る。Twitterにあげると何故かリツイートやいいねがたくさんきて怖くなってTwitterを見るのをやめる。
食べ終わってヒルナンデスを見終わり、スーパーへ散歩に出かける。その前に『散歩 コロナ 大丈夫』で検索してしまう。自分の行動ひとつひとつが不安になる。スーパーに寄るついでにブックオフに寄る。久しぶりのブックオフで本を何冊か買ってしまう。日記本をいくつか手に入れてしまう。まだまだ知らない日記本があるなあと思う。ただどの日記本にも今のことは書かれていない。そしてスーパーに寄る。棚にはほぼなにもなく、人は多い。大丈夫なのかと思いつつ今日使う食材を買う。納豆がずっとない。誰が買っているのだろう。水がない。パーティーサイズのコーラはある。スーパーに寄り帰る。帰りながら太陽の光を浴びなければいけないと思った。
帰宅して洗濯物を取り込んでいると緊急事態宣言を出すつもりということがわかった。明日は仕事だ。
どうなるのだろう。本を読まずにじっとニュースを見てしまう。


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