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2ndシーズン26日目

パースまであと415km。
それをあと3日で走りたい。
三等分して一日138kmずつ。

バックパッカーズを8:00に出たかな。
もう夜は走れんし、寒すぎて🥶

で、お待ちかねのスーパー!

果物イイね👍
今日はどれにしよ!

洋梨イイね👍

お母さん
イイね👍 これはパッションフルーツ味
ブースター用にカバンに閉まっとく。

出発!
目的地はエネアバ133km、行きたい。
途中にロードハウスあり、ドンガラ59km
パースに近づくほどRHの間隔狭いな。
安心するし、つまんないしの両方の気持ち。

漕ぎ出す。
あーもう鼻から気持ち暗い。
なにこの風の強さ。
1stでは、終盤ラクになってきて、
そのことがむしろ寂しいって感じてた。
のはずが、、、なにこのしんどさ💦
そりゃラクになって、煮え切らない感じで終わるのも違うけど、
ちょっとコレはイヤすぎるかも。
この風最後まで変わらんかったら
帰りの航空券間に合わんよ💦
やっぱ寒さ我慢して夜走らんといかんか💦
いやいや、昨晩夜風キツかったな💦
イヤだ、、、、まぢで堪忍💦

でも漕がなパース近付かん。
一漕ぎ一漕ぎやっていく💦

ゼーゼー言って20km進むと

GREENOUGH MUSEUM &GARDENS
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ

って言う標識が。
ん?入場料9ドル。
お母さん一本と洋梨3個買えるんやない⁈
ふふっ、、、ごめん
こんなん、誰が入るんやろ⁈
g「ムシシテ ハヨイコッ」
h「はーい!」っと





トコトコ
風に押されながら成長した木の絵
格子窓と草原 これ好き
怖い
地下
樹齢800年
プチプチで作った着物 衝撃
冷ややかな目

g「マヂカ・・・9ドル・・・」
h「いや、、、なんか標識が目に止まったのも縁を感じて、、、風がきついのも、ここで足止めさせる神様の意思が働いたんかもって」
g「アリエン、ムダ」
h「ゴンゾー、人生に無駄はないよ。全ての事には意味がある。昔の名家やって。
・・・・でもひょっとしたら、世界でたった一つだけクソ無駄なミュージアム(博物館)があるとすれば、それは」
g「ユワントキ、、、トクサゲルヨ」
h「それは、その博物館の名前は、
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ」
g「ユワントキッテ、、、」
h「・・・プチプチで作られた着物が立派なショーケースに入れられて、一番最後の見せ所で展示されてた・・・衝撃」
g「モウハヨイコッ」
h「オッケー」

再スタート!
ジェラルトンから40kmくらい離れるまでは、
道の路肩が異様に狭く、かつ交通量が多かったので神経すり減る。
車が来るたびに土側に舵を切る。
向かい風でスピードが出ないのでとにかく自転車がヨレて安定しない💦
向かい風で後ろからの車の音が通り過ぎるギリギリまで聞こえない。
コレキツかった。トラックきたら怖いから何度も後ろを振り返る。
この旅で僕の脚は見違えるほどレベルアップし、
そして僕の首は見違えるほど可動域がアップした。
体は前向き、首はうしろ向き。
追い越し車がクラクションを鳴らす理由の
ほとんどがガンバレー!のエール。
10人に1人は、「首の向きコワッ!」で鳴らしてる気がする。


時速6〜7kmくらいで進む。
牛歩って言うのか。


おや、、、あれはっ

ふふっ、実在すんねや笑
笑けてちょっと元気出たけど、
ずっと強い風がこの方向に吹いてるって事実
突きつけられる。

まぢかー(>_<)
今日はあかん、暗い気持ちがすごく押し寄せてくる。

絶対いつかは風向き変わる、、、

絶対いつかは路肩ひろなる、、、

絶対いつかは交通量減る、、、

その変化に出会うために走らねば、
いつくるか分からないその変化のために、
歩く早さでも走らねば。

降りたい。今日もし、ドライバーの誰かが
「乗ってくか?」って言ってくれたら、
今日はお願いしよう。。。
1メートル進むのにこのしんどさで
あと400km

無理よそれは。。。

泣いた。2回目。
泣きながらいつも
「いやだからあなたがしたいって言って始めたことでしょ?」って。
わかってる。以前のしんどかった記憶が無いわけじゃないけど、それを上回るワクワクが止められなかった。けど辞めたい。
滑稽やよな。

h「ゴンゾ、笑ってくれ俺のこと」

g「グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ」

h「・・・えっ? ふふっ!
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ」

hg「グリーノウミュージアムアンドガーデンズ♪
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ♪
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ♪
ムダ アンドガーデンズ♪ムダムダムダムダ
もし〜庭だけの見学な〜らおいく〜らですか〜 8ドルになりま〜す♪
ムダ アンドガーデンズ♪
ムダ アンドガーデンズ♪ 」

<<世界に一つだけのムダ>>
作詞・作曲 ゴン・ゾー・フリークス
2人で合唱した。
大きな声で。
世の中に無駄なものなんて一つもない。
ただ一つ
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズを除いて。

何時間走ったかな。

路肩は広くなった。
交通量は減った。
その分気疲れが減った。 

風は変わらずクソ。

普通は日中と夜とで、地表と海の温度が逆転するので、風向きにも変化が出る、、、はず。
でも必ずしもそうなるとは限らない。
この日はもうしんどすぎた。
ほぼ一日風向きが変わらなかった。


夕方になり
ここ最近の気温の低さと
風の強さと
それによるゴーゴーという音
どんどん寂しさは増していく。

h「ゴンゾー、俺はもう降りるかも。
もう脚の力が出ない。」

g「オレハソレデモイイヨ。」

h「何キロ走ったんかいな」 

g 「40?くらい」いあ

h「朝から走って、、、終わってる。
どないしたらええやろ💦」

g「グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ」

h「昔、名を馳せた方の家を見学出来る、それが
グリーノウミュージアムアンドガーデンズ」

hg「グリーノウミュージアムアンドガーデンズ♪
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ♪
グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ♪
ムダ アンドガーデンズ♪ムダムダムダムダ
もし〜庭だけの見学な〜らおいく〜らですか〜 8ドルになりま〜す♪
ムダ アンドガーデンズ♪
ムダ アンドガーデンズ♪ 」

日が沈んでも、風が一向に弱まらない。
寒くなってきて長袖を着る。
ゴンゾーおらんかったら精神崩壊してたな。

一日138kmはとうに諦めてる。
一つ目のRHがあと25km先にある。
漕ぐ

押す

漕ぐ

押す

ドンガラRH

ドンガラと言う小さな町のロードハウスに着いた。
今日の目標の半分も走れてないけど、
一つの区切りになってホッとした。
時間は8:30頃やったかな。

ショップは閉まってる。
揚げたてのフライドポテト食べれたら美味かったやろうな。

時間も時間やし、寒いし、
何より脚がもう動かん。
今日は、この町で野宿しよ。

公民館
公園
トイレ
公園ベンチ
公園遊具
トイレ
教会
夜の雑貨屋さん
お!バーは営業してる!
ドンガラ道
バー
電話
夜の喫茶店

うろうろ

かなり良いトイレ見つかる!
風防げるし、
人の目少ないし、
あと、コンセント🔌発見
充電出来る!

携帯の充電2時間ほどしてほぼ満タンに!
携帯があれば心強い。
今回はそれ大きい!

しかし眠れる気がしない、、、
このままでは今日入れて3日でパースに着けない💦緊張感のせいだろな。

h「ゴンゾー走ろっか、、、」
g「ウン」

トイレ発つ。

ホントは今日エネアバまで行きたかった。
右に曲がれっと。


あと、73km。
風にまだ変化は訪れない。
でもトイレでの休憩で、食べ物も食べて
自分も充電できた。

行こう。押してでも。
たとえ一歩でも意味はある。

人生に無駄はないよ。全ての事には意味がある。

・・・・でもひょっとしたら、世界でたった一つだけクソ無駄なものがあるとすれば、それは

グリーノウミュージアム アンド ガーデンズ。

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