No.10「4つのリスク」が生み出す「非」心理的安全性
こんにちは、久しぶりの投稿です。
前回は「心理的安全性」についての記事を書きました。そこで「心理的安全性」のメリットを伝えました。しかし、あまりどんな状態なのかイメージが湧かなかったのですが色々調べて頭をフル回転させたら
「心理的安全性」な環境ってちょっと無理やりかもしれませんが幕末に吉田松陰が開いた「松下村塾」のような環境のイメージです。
しかし、今回は反対に「非」心理的安全性な空間について話します。例えば、メンバー内で意見を言って欲しいのにみんな全然言わなかったり、なんか職場の居心地が悪かったり...そこにはある要因があるのです.....
1「非」心理的安全の4つの対人リスク
1-1.「無知」だと思われたくないリスク
1-2.「無能」だと思われたくないリスク
1-3.「邪魔」だと思われたくないリスク
1-4.「否定的」だと思われたくないリスク
2.解決策は...
1.「非」心理的安全の4つの対人リスク
アナタはどんな場面やどんな時に仕事でストレスや問題点を感じるでしょうか?その多くは「対人関係」の問題ではないでしょうか。
僕にも思い当たるエピソードがありまして...僕が大学2年生のときに総菜屋でアルバイトをしていたときに少し時間が余ったので掃除をしていたのですがちょっと時間が過ぎてしまい、店長と顔があったので挨拶すると「時間終わったのなら、邪魔だから帰れよ」と言われた経験がありました。それから僕は一切、自主的に掃除をしなくなりました。
このように「自分が良かれと思ってやった行動を否定されたこと」はないでしょうか。
このようにエドモンソン教授は対人リスクとして4つ挙げました。
(Building a psychologically safe workplace | Amy Edmondson | TEDxHGSEより引用)
1-1.「無知」だと思われたくないリスク
自分は「無知」だと思われたくないと思い、必要なことでも質問せずに、相談をしてこなくなるリスクのことです。例えば、「アルファベットの横文字だったりカタカナの新しい用語が分からなくても恥ずかしくて聞けない」と言う状況です。
1-2.「無能」だと思われたくないリスク
ミスを隠したり、自分の考えを言わなくなり、「できないことを認めたくない」というリスクです。例えば、「バカにされるのが嫌だから確認せずに作業したら大きなミスをしてしまった。」なんてことにもつながるリスクです。
また、エドモンソン教授が行った大学病院の看護チームを対象とした実験である看護チームは規律を非常に重視し、看護師長はミスが起きるたびに看護師を呼び出し、厳しく問いただしていました。その結果、ミスの報告は少なかったですが、実際には多くのミスを犯していたのです。
1-3.「邪魔」だと思われたくないリスク
これは「邪魔をする人」だと思われたくないリスクです。要は自分なりに意見を持っても言わなくなったり、僕のエピソードのように+αで何かをしようとしたくなくなるリスクのことです。
1-4.「否定的」だと思われたくないリスク
会議や決定事に対して欠点があったときにツッコミを入れたり、疑問をぶつけるといった議論をしなくなるというリスクです。「否定するんだったらいらないんじゃないの」と一見思うかもしれないですがこのリスクが強いと「思ったことを言ってくれなくなる」リスクがあるのです。
2.解決策は...
解決策は様々な方法で研究されており一番大きいのは「構造・環境」を変えること、そして仕組みで変える方法もありますが、「心理的安全性のつくりかた(石井遼介著)」から言えるのは「感謝」をすることから始めるのが第一歩のような気がしました。
「人は感謝の気持ちを示されると、他者を助けるためにみずから進んで力を尽くし、自分が犠牲を払ってでも忠誠を貫こうとし、自分だけが多くの金銭を手にするのではなくパートナーと利益を平等に分けようとする」
と感情と行動を研究するノースイースタン大学教授のディビィト氏も報告しています。まずは、誰にでもできそうなことから始めるのが良さそうです。
<参考文献>
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220104-00478287-toyo-column
https://www.teambuildingjapan.com/column/b045.html
https://hbr.org/2018/02/how-to-cultivate-gratitude-compassion-and-pride-on-your-team
https://www.youtube.com/watch?v=LhoLuui9gX8&t
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