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SATC?

今の体温 36.3

かつて一世を風靡した「セックス・アンド・ザ・シティ」。
ぜんぜん見ていなかった私、映画化された時の来日バカ騒ぎを呆れて見ていた。
女芸人(芸人なの?)のシルクが主演女優と対談したりして、ファン代表っぽく取り上げられてたよね。ここでシルクっていう人選は微妙だったかもしれない。
シルク自体がさほど知られた存在ではないし、憧れの女性でもない。
これがモデル系のタレントであればもうちょっといい感じで盛り上がったかもしれない。路線としては森泉あたり。いや無理か。彼女はセレブだし。

しばらくしてから映画を見て「なんでこんなものがそんなにもてはやされたのか」さっぱりわからなかった。

一言でまとめれば、カネ持った年増の人生珍道中である。

素敵なライフスタイルが描かれているわけでもなく、お金があるからこその偽善や軽はずみな行動ばかり。

その後ドラマシリーズのほとんどを見て、映画よりずっとマシだと思った。この作品のファンの気持ちが、今はわからんでもない。

さて私がこの作品で一番美人&面白いと思っているのがサマンサ。
脱ぎすぎるのが謎だったが、製作にも関わっていたキャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーにいじめられていたと聞いて、いじめの一環だったのかと思ったり。
当のサラは「私は絶対に脱がない。だって女性として~」などと、インタビューで語っている。実際、他のキャストには大胆に裸体をさらすシーンがあったが、サラだけはどんな時もシーツで体を覆っていた。笑えるほどサラ規制がかかっているのだ。別に見たくはないが、他のキャストは脱いでるのに「女性として」なんて言いぐさはないだろう。

SATCの映画化は難航したらしい。
サマンサ役のキム・キャトラルが出演を渋り続けて来たためだ。
理由は数年前にハッキリした。

キムの肉親が亡くなった時にサラがSNSでお悔やみのコメントをしたところ、「あなたのサポートはいらない」と非難と共に手ひどく拒否したのだ。SNSで言わなくても、と思ったが、そもそもサラがお悔やみをSNSで言う必要がない。仲がいいなら電話やメールで伝えるはずだ。
サラの偽善パフォーマンスを見抜いたキムが、茶番に付き合うのを拒否した。それだけの話のようだった。
そこで反論などの後追いをしなかったサラはさすがだったが、したたかな怖い人だなとも思った。お悔やみも本人じゃなくてスタッフがパブリックイメージのために入れただけなのかもね。

キムは自分に親身になってくれなかった(いじめた?)サラが嫌いで、もう一緒に仕事をしたくなかったみたい。

サマンサはすばらしい役だけれど、もうやる気はない。
別の人が演じてもいいし、アフリカ系のサマンサでもいいと思う。

という内容のことも語っている。

それでも延々とSATCにぶら下がりたい人はいっぱいいるようで、キムがオファーを受けなかったために仕事を失った恨みをぶつける人もいた。
自分がメインでオファーが来てない以上、しょうがないことなのに。
小者のゴチャゴチャはうっとうしいからやめてほしい。

その後も新シリーズの話題は絶えず、今回ついに始動することになった。
サマンサ役はあの人この人とさんざん取りざたされていたが、サマンサ抜きで始めるらしい(笑)。

そうね、仲のいいキャストとスタッフだけで楽しくやったらいいと思うわ。私は寒々しい思いで宣伝映像を見た。

サマンサとキャリーはドラマで仲たがいしたことはなかったんじゃなかったかな?
どっちも恋多き女で、お互いによき理解者だったような。
キャリーのほうにはちょっとサマンサを揶揄するような演出が時々あったけど、サマンサの方はずっとキャリーをフルサポートしていた印象。
私もあんな女友達ならほしいなあ。

つらい毎日の記録