電子コミックいろいろ感想文

某サイトで電子コミックを読み始めて数か月。
最初はゴミみたいなマンガしか見つけられなかったが、今は好みに合ったものを探して楽しんでいる。
今までに読んだ作品を思い出す限り並べてみる。

■途中で読むのをやめた作品■
※思いっきりネタバレしています

・外見至上主義
貧しい母と暮らす主人公は容姿と不器用な性格のせいでひどいイジメを受け、転校を余儀なくされる。
極貧の中でも息子を思い、転校費用を捻出する母親の姿が涙をさそう。
主人公の親不孝の痛みがシリアスに描かれる導入部。
新天地で新しいスタートを切り、立ち直って母親にも報いていくような姿が見たくて読み始めたのだが、唐突にマンガ展開のミラクルが起こって主人公の不遇はあっさりとクリア。そこで母親を生活苦から救出するのかと思いきや、何もせず働かせっぱなし。は？
世間に「見かけで人を判断しちゃいけない」という啓蒙をするわけでもなく、周囲で頻発するイジメや差別や不実を目にしても「ぼくには何もできない」と、ただただミラクルを浪費。
最初から最後まで巻き込まれているだけで何もできないんです、この人。
もうすぐ面白くなるに違いないと辛抱して読んだが、１１０話ぐらい読んだ時に（読みすぎ）「またかよ。ええかげんにせい」と愛想がつきた。
不良やチンピラとのいざこざに次々と顔を突っ込んで、なんとなく「解決」していくんだけど、「母親をめちゃくちゃ働かせている」という自分の大問題はいっこうに気にしていないのが謎。母の報われなさがむごい。
こいつサイコパス？もう顔も見たくありません。

・かならずハッピーエンドになる世界　
リプレイもの。最初のやり直しのあたりまで読んだのだが、「は？なんでこんなことするの？」という展開の連発。
つまり「あえて”こうあるべき”選択をさせず、しょうもないミスをさせて引き延ばす作戦」なんだなとわかって、すぐに購読中止。
「違うよ～そうじゃないよっ！」とか言いながら楽しめる人もいるんだろうけど私は意味のない引き延ばしに付き合うのは無理。
黒川あずさに似たきれいな絵だったのにもったいない。

・パンプキンナイト
施設から逃げ出した少女がいじめの加害者を殺す話。
殺すのはいいんだけど（いいのか）、グロすぎて無理。

・パリピ孔明
ヒロインにまったく魅力を感じない。孔明も面白みのない描写で、無理。

・犬神
「寄生獣」と「永遠のあなた」を混ぜたような導入部だったが、続きがまったく気にならない。

・天野さんは誰にでも優しい
１話読んでもうたくさんだと思った。

・オンナ３７歳、たやすくないのよ人生は
１６話で中断。主婦が恋愛しはじめて飽きた。そんなんいらない。

・魅惑のレシピ
３話まで読んで中断。料理研究家同士なのに、相手に一方的に権威感出されても意味不明。
お料理アカデミーの総帥（笑）とかじゃないと説得力ないよね。

■無料分を読み切ったマンガ

・自殺遺族になっちゃった！！　宮本ぐみ、宮本ぺるみ
ネットで少しだけ読んだことがあって、続きが気になっていた作品
読みながらもう旦那さまへの愛情がぜんぜんなかったんだなあということがひしひしと伝わってきた

・300円食堂　まつもと史子
地域のために300円食堂を開く夫婦の物語。
きれいな絵柄。ゴハンもおいしそうだし、暇な時に読むのにちょうどいい。
基本的にハートウォーミングなんだけど、コンビニの亭主がいやなやつ。また離婚すればいいのに。

・絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男
盛り上がりはないけど、BLあるあるが面白かった。

・朝食会
興味深く読んでいたが課金するほどの興味なし。

・おかえりアリス
きれいな絵で、抵抗なく無料分読み切ってしまった。
盛り上がる前に中断してしまってもやもやしていたので、同じ作者の「血の轍」を読むことに。

・血の轍
何も起こらない時から思わせぶりなクローズアップ連発でスリル満点。
絵がきれいだからイメージ違うけど、楳図かずお的な世界なんだろうか。

・ふつうのおんなのこにもどりたい
元アイドルが田舎で暮らす物語。興味深いけど、結局は恋愛もの？
恋愛じゃないのが読みたい。
いきなり古民家のDIY始めたり、デイトレーダーになったり、断捨離始めたりしてほしい。

・おにいさまへ…　池田理代子
ところどころ読んだことがあるので補完したくてトライ。
さすが池田理代子、比類なき絵の美しさ。
楽しく２２話読み切った。続きも読みたい。

・ランド　山下和美
山下和美はすごいなー。続き読みたいけど、重いのでボチボチでいいや。

■絶賛購読中の作品

・プライド　一条ゆかり
楽しんでいます。ライバルの女の子がえげつなくて読むのしんどいけど、物語としては面白い。もっとさっぱりした楽しい作品なんて一条さんが描かなくてもいいしね。彼女ならではのキラキラ＋どろどろ。
これはきっと無料分読み終わったら買うと思います。

・オルフェウスの窓　池田理代子
みんな顔が似ていて人間関係を把握するのが難しい。
エドガーみたいな男の子が出て来るんだけど、モラハラ＋パワハラのクソ野郎。ロザリー系をいじめていて腹が立つ。ひどい目に遭えばいいのに。

・ベルサイユのばら　池田理代子
持ってるんだけど、なんとなく読んでしまう。ザ・少女漫画って感じ。
ほんとにオスカルって素敵よねー。強くて美しくて、清らかな心の持ち主。
少女漫画の代名詞のようなキャラクターだなと再認識。
池田理代子に思うことは色々あるが、この功績は巨大すぎて否定などできない。

・ぼくの地球を守って　日渡早紀
久しぶりの再読。やっぱり紫苑て最低だよね。

・ハコヅメ　秦三子
最初はテンションの低さに違和感を覚えたが、だいぶ慣れて来た。
先輩って美女設定だったんだね。

・大正の献立　るり子の愛情レシピ　さかきしん
大正時代の新婚家庭を描いたハートウォーミングお料理マンガ。可愛い。

・ふわふわ三昧　猫十字社
この作品の存在をココで初めて知った。猫十字社の才能が爆発している。
イラストレーターや絵本作家としてもきっと立身なさったに違いない。

・母を片づけたい　高島あがさ
いやー世の中にはひどい女がいるもんだなと思った。
うちも毒親なんだけどね。

・死役所　あずみきし
絵がものすごく気持ち悪いのだが、ついつい続きを読んでしまう。

・お江戸まかない帖　酒川郁子
旦那が板前の修行に出てしまい、婚家で食堂を手伝う若奥さんの話。
やがて旦那は身重の愛人を連れて帰郷、彼女は追い出されてしまう。
最低の一家である。こんなストーリーにする必要あった？
無料分が終わったらもう読まない。

■読み切った作品

・カルト村で生まれました　高田かや
全１３話、すべて無料公開でした。
カルトのコミューンで育った作者のドキュメンタリー。
非常に興味深い。