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伝えるってなんだろう 読書感想01

デザイン依頼された案件に対して言葉で何か提案しようとした時、うまく伝えられず落ち込むことがたまにあった。
改善方法を探っていたところ、こちらの本を見つけたので読んでみました。

簡単な内容紹介

提案を魅力的により相手に伝えるには『型』を身につけるとよい、ということが書かれた本。
自分の考えを様々な『型』に当てはめていくことで整理され、より明確なビジョンが生み出されていくということが、物語形式にやわらかく、わかりやすく解説されているので、普段ビジネス書を読みなれてない人にも読みやすいかなと思う。

物語だけでなく、合間合間に作者の解説や図解が入る構成なので、複雑な部分を補足してくれるのも良い。また物語の状況を整理してくれるあらすじ的な役割も担ってくれていた。

感想

物語的には、提案することに自信が持てない主人公が、会社の新規事業創出プロジェクトに関わり、同じチームの頼りになるメンバーやメンターとともに切磋琢磨することで成長してゆく、という企画立案の話だが、
アイデアのまとめ方や伝え方までたくさんのノウハウが紹介されているので、デザイナーにも十分おすすめできる本だった。

特に印象に残っているセリフは2つ。
1つ目は物語に登場するメンターのこのセリフ。

「自分がして欲しいことを、ただ相手に伝えても、それでは単なるお願いになってしまう。相手に”それを実現する意味”を感じてもらうためには、相手が望むことに、自分が望むことを重ねて伝えることが大事なんだ」

冒頭に『提案しようとした時、うまく伝えることができず』と漠然と書いたけど、自分はただ言葉としてうまく伝えるにはどうすればよいかと考えるばかりで、”相手が望むことと自分が望むことを重ねること”ができていなかったのだなと。。

2つ目は、主人公達がどんな新規事業をうちだすか悩んでいる中で話した、

『自分が意味を感じていないものは、相手には絶対に相手に響かない。』

というメンターのセリフ。熱くていいね!
ものづくりを仕事とする者として、常に自分に問い続けたいセリフ。

つっこみポイント

登場人物の苦労話とかはあっさり省略するのにメンターのオフィスとして登場する作者の会社のオフィスの描写は物語に直接関係ないのにすごく細かく書かれていて笑った。相当お気に入りなんだろうなあ。

以上感想でしたー。

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