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食品ロスを回避するためのアプリToo Good To Goで、新しい食材を知る

私は食べることが大好きだ。

ヨーロッパに住むようになってから嬉しかったことの一つに、食材が安いということがある。特に野菜や果物などはキロ単位で売っていたりして、一人暮らしにはかなりの量ではあるが、日本に比べたらかなり安い。そして気を付けていても、多すぎる量を買ってしまい、使い切れないうちに傷んでしまったこともある。
勿論、廃棄したくてしている訳ではないので、心を痛めつつ、またやっちゃった…と思うのだ。

あるとき、友人から廃棄直前の食材や料理を格安で引き取ることができるアプリがある、ということを聞いた。それから暫くは、特に気にしていなかったのだけれど、その後、新聞記事でそのアプリについて説明されていたことがあり、俄然、興味を持った。

Too Good To Goというそのアプリは、スーパーマーケットやレストランなどが登録されていて、廃棄直前のものがあると、アプリに表示されるので、申し込むとそれを店頭で引き取れるというシステムである。

よく見てみると、普段利用しているオーガニックスーパーマーケットや、近所のイタリア食材店などが登録されていた。
また、Facebookグループでも、近隣都市名のToo Good To Goグループがいくつかあり、どこの店やレストランで、こんなものを引き取ったという報告が写真付きで寄せられており、購入前の参考になった。

そこで、職場近くのホテルの朝食をランチ代わりになるかも、と引き取ってみた。
これは大失敗。
パンと、スクランブルエッグとソーセージやハンバーグのようなものが付いており、量としてはかなりあったのだが、すべてが塩辛く、殆どを持ち帰ってチャーハンの具か何かにして、ようやっと食せた。

バナナがあったのが救い
生のマンゴーなんて普段は買わないけど、美味しかった!
これで8ユーロ相当かどうかは未だに謎

何度か試行錯誤しているうちに気に入ったのは、オーガニックスーパーマーケットの野菜・果物だった。これは、もうびっくりするくらい大量で、12ユーロ相当を約4ユーロで引き取ってきているのだけれど、12ユーロ以上あるのではないかと思うくらいの量。
一度など、春の名物、ホワイトアスパラガスが大量に入っていて、飛び上がって喜んだ。

これで4ユーロ!でもちょっと多すぎ…

ただ、そういう野菜や果物の中には、私が普段買わないようなものもあった。嫌いというわけではないものの、わざわざ手には取らないものだったり、自分の料理のレパートリーの中にないような食材だったり。
そういうものが入っていたときには、ネットでレシピを調べて、口にすると意外と美味しく調理できていたりして、それからは時々自分でも買うようになったりした。

ただ、ここ二年ほどはこのアプリの知名度が上がったのか、購入しようと思っても、一瞬のうちに購入されてしまったり、なかなかタイミングが難しく、購入できていないことが多かった。
逆に加盟店はどんどん増えており、気付くとこんな店も、あんな店も、と受取可能な範囲だが、あまり普段の行動範囲でないお店の存在も知ったりした。

先日、久しぶりに新しいオーガニックスーパーが加盟していることを知り、タイミング良く「サプライズバッグ」という野菜や果物ではない食品のセットを購入したところ、バターやフレッシュチーズ、お惣菜のようなものなど、なかなか良い組み合わせだったので、再度タイミングが合った時に購入したら、イースター連休前だったせいか、卵2パック、ヨーグルト3パック等という組み合わせで、ひたすら卵を食べ続けることになった。
でもまあ、そういうサプライズがあっても、食べられないものではないし、自己管理の上で、賞味期限がぎりぎりだったり、過ぎてしまったとしても口にできると思えるので、卵だらけだー!と楽しみながら、いただいている。

野菜にしても、大量の野菜を早く消費しなければならないが、必ずしも入っていたものを全てまとめて調理できるような組み合わせとは限らない。そうすると、自然とお皿の数が増え、また、一つの料理にいろいろな食材を使うことになるので、それを考えるのも楽しくなってくる。

今日は何を作ろうか、と考えるのが面倒なとき、お手頃価格で手元に来た食材で、自然といろいろな料理を作ることになるので、食品ロスを減らしつつ、自分のためにもなっており、これは一石二鳥だ!と嬉しくなる。
まあ、たまに先ほど挙げたような失敗もあるし、なかなか良いタイミングで好きなお店のものを購入するのも難しいというのもあるが。

次回はどんなものが購入できるか、楽しみだ。 
チャンスを逃さないようにしておかねば!     



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