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なぜ人は焦るのか?

 こんにちは。えーじです。
 最近は、入ったばかりの新卒と話していて「自分の成長速度が遅くて焦っています。」という話を聞きます。
 おそらく新卒一年目でまだ入社して4か月程度の人間が焦ると聞くと「ゆっくり着実に成長することも大事だよ」というアドバイスになると思いますが、本人はそれでは納得しないでしょう。僕自身も焦っていた経験があるのでゆっくりいくことをアドバイスされても納得しないよな~と感じてしまいます。

 そこで、なぜ人は焦ってしまうのかということをじっくりと考えてみたいと思います。ここがはっきりすれば、同じ相談をされたときに焦ることないという回答ができますし、自分自身が焦りを感じたときに落ち着くことができるでしょう。
 同じような相談を受けている人にとっても一つのヒントになれば幸いです。

1.論点の整理

 さて、それでは人はなぜ焦るのかについて考えるにあたり、論点となる問を明確にしましょう。大きな論点としては2つです。
 ①「焦り」とはなにか。
 ②どうすれば「焦り」を解消できるのか

 この2つの論点を中心に今回は考えてみたいと思います。

2.焦りとはなにか

 それでは今回考える「焦り」とはそもそも何かを考えてみます。
 主に人が焦りを感じるときは次の3つだと経験より考えました。

Ⅰ.理想とのギャップがある
 まずは理想と現実にギャップがあるタイプです。おそらく冒頭に触れた1年目の子なんかはこのタイプだと思います。自分はもっとできると思っているのに、現実としてできていないということが焦りとなっているということです。スポーツ選手のスランプとかもこのタイプなのかなと思います。

Ⅱ.周りとの差を感じる
 次に周りとの差を感じているときです。周りがどんどん成長していくけれども自分はなかなかできるようにならない。周りにおいていかれている感覚がある。そんな時に焦りを感じると思います。

Ⅲ.時間的制約がある
 最後は時間的な制約がある場合です。納期が差し迫っているときなど、時間に追われていると人は焦りを感じやすくなります。

 個人の経験からではありますが、上記3つのタイミング単発か複合的に絡み合ったときに人は焦りを感じるのではないかと考えました。


 では、Ⅰ~Ⅲの共通点を考えてみます。すると結論として「正しく見えていないため不安を感じている」ということだと考えました。
 まずⅠの理想とのギャップについては自身の現状もしくは目指すべき理想像が正しく見ることができていない可能性が高いです。非常に飛躍的な理想を掲げてしまい、そのギャップで苦しんでいるという状態ではないかと考えられます。
 Ⅱの周りとの差については、自身の成長した分が正しく見えていないことがあげられます。
 Ⅲの時間的制約については、実施プロセスが正しく見えていないことがあげられます。そもそも仕事において時間的制約があるのは当たり前で、時間内に完了するプロセスが見えていると焦ることはないはずです。
 
 よって焦りとは見えていないから生じる不安であると結論付けました。
 逆に言うと、見るべきものを正しく見ることができるようになると焦りというのはなくなるということです。


3.どうすれば焦りは解消できるのか

 それでは何が見えるようになれば、焦りは解消することができるのでしょうか。
 先ほどのⅠ~Ⅲの例をもとに考えると、①ゴール(目指すべき理想状態)②現在地③ゴールと現状の差④現状と過去の差⑤理想に近づくためのプロセスの5つであると考えました。

 しかし、これらはただ見えるだけでいいのかと考えるとそうではないように思います。なぜなら、見えたとしても納得感がなければ本人は受け入れられないためです。

 それでは本人の納得感を生み出すためにはどうすればいいのでしょうか。

 ポイントは理解と共感であると思います。一番重要であるのは共感であると思いますが、理解できるものしか共感できないと考えるためセットであると考えます。
 そのためには、自分の言葉で話させることが大切です。説得をしようとするのではなく、相手が納得感高く施策に取り組むことができるように、なるべく相手自身の言葉で話させたほうがいいですね。

4.終わりに

 ここまで自分なりに考えを広げ、焦りについて考えてみましたがいかがでしたでしょうか。
 個人的には自分の経験からの整理しかできていなかったので、もう少しほかの客観的なエビデンスも見せることができるとよかったかなと感じております。
 最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた次回!

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