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甘えられる存在

私の幼少期は両親が共働きだったため、祖父母がいつも一緒にいた。毎週末祖父母が自宅に来てご飯を食べたり時には出かけたり、旅行に連れて行ってくれたのも祖父母だった。
両親に甘えられない分、祖父母にはたくさんわがままを言った。わがままと言えば可愛いく聞こえるが、今振り返ると傍若無人とも言える。笑
祖父母にどんなわがままを言っても叶えてくれるし私のことを否定しなかった。私も全幅の信頼を置いていたから傍若無人な振る舞いが出来ていたと思う。

一度だけ祖母に頬を叩かれた記憶がある。その一度のことが衝撃的で、初めて私の願いが聞き入れられなかったショックも覚えている。

息子は現在、3歳9ヶ月。
先日、道の真ん中で座り込みAルートで自宅に帰ると言い出した。その日はBルートで途中用事を済ませる必要があり事情を説明して、今日はBルートで帰りたいんだ、とお願いすると、やはり受け入れてくれず。

困り果てた時に、たまたまお友達のお母さんが通りすがり声をかけてくれた。
その瞬間、息子が急によそ行きの態度にころりと変わった。その瞬間を私も夫も見逃さなかった。
私の脳裏をよぎったのは私もかつて祖父母に対して同じ態度を取っていた。祖父母以外の前ではよそ行きの態度を取っていた。
あぁ、息子は私たち親にたくさん甘えているのだな、甘えられる存在でよかったと思えた瞬間だった。

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