周りの人に毎日サヨナラを言う

該当する人には耳の痛い話をする。

未婚若しくは離婚して今独りの人
かつ子供がいない
かつ子供のいる親族と疎遠
または兄弟にも子供がいない

まさに自分なのだが。

話は微妙な逸れ方をするけど、少子高齢化した理由と言うか、
始まりは多分自分の年代から。
白書だともう10年さかのぼっていくようですが。

おかしな事に自分達が所謂適齢期の頃から
今もやや続くお嫁さんは若い方がいいという考え。

お客様に結婚相談所の人がいた。
自分が担当する旨を伝えたら、
「独身？何歳？」と聞かれ面食らうと、お客様は
サラサラ話出す。

まず、女性は32までが限界。
男性でも理想に近い人を探せるのは38が限界。

男性はね、45でも25から28位を探すの。
お見合いしたひと月後相手が妊娠したとして、
子供が20歳で65。つまり詰んだ状態。定年。
まだ子供は社会人ですら無い。

だからそこまで歳と結婚はよっぽどじゃないと
無い。つまりベタベタな恋愛結婚。
やれる？無理でしょ？

50前後でも32、33辺りを狙う。
お聞きするんですね、
「お子さんを望んでますか？」
相手は大笑いします。なので
「笑い事じゃ無いですよ？33歳なら妊娠出産しますから。相手もそれを考えてお見合いするんです。」そう言うと無言。そのあと「出来たら育てますよ！」と言うんですよ。

無責任ですね。

だから「奥様は最低5年は働けないかもしれません。そうなると、奥様は既に38歳。正社員は難しいですね。要するに、奥様が専業主婦でかつ子供が大学卒業時にはお客様は70歳。無職になっても家族3人が余裕で暮らせる財力をお持ちですか？」これを言うと気分悪くする人が半数位。

更にもう少し年齢が上の方まで来ますと、親の介護士要員として、自分の世話係として探しているんです。だから言うんです。
「奥様が先にお亡くなりになる場合も多いんですよ？先に介護が必要になる場合もありますが、その時は離婚されて放り出す予定ですね？その旨相手の方にご説明されますよね？」と言うともうカンカンに怒り帰る方がまあそこそこ居ます。

そしてご本人がそこそこ財産がお有りと思われている方が、財産分与はしない事を条件にしたいと本気で言う方が多いんですよ。だから言うんです。「そもそも財産目当てなら、結婚相談所でならもっと若い人を選びます。きちんと働いている方なら尚更です。自力で生活していない方なら別ですが。」それでもその考えを引っ込め無いのだから、どれだけ財産家なのかと呆れて。

女性は身の程を分かる方が多いですね。
現実的です。
でもたまに若い頃モテていた方に多いんですけど、若い頃と同じで良いと思い込んで、自分より少し上なら選ばれると思っている方がいるんですよね。それは5年前なら辛うじてですとお話します。そのまま帰られる方もいますが。殆どの方はそこまで言う前にご理解されます。


先程お話しした様な男性の方は入会をお断りしてます。成立しなければこの仕事意味ありませんから。

ここまで聞いて、
自分の思う事とほぼ同じだなぁと。
あ、女性側の感覚として、ね。

どうなるのかわからないから未来を託すのはお互い様で、そこに全幅の信頼が持てる相手じゃないと意味がない。その信頼もそう遠くないお別れの時まで仲良く暮らして行こうとお互いが思う事が大事だから。

さて、話は本題にここからやっと入るのだけど、
周りにいる人にほぼ毎日サヨナラを言う。
今は働いて生活が成り立っているけど、将来生活保護になる可能性は高い。大病したら尚更。

周りは所謂お金持ちが多い。仕事も潰しがきくし。そうでなかったとしても、子供も居るし
相手もいるから収入としては3馬力ある人たちだ。

自分は？
自分が倒れたら終わり。
幾らお金があっても自分で管理も何もできないからお金が有れば良いと言う話じゃない。
多少の安心と安全が買えるかもってだけ。
お金で安心と安全が確実に買える程の持ち合わせも無い。

お金も無い孤独な自分を誰が訪ねてくるだろう？
そんな人は業者ですらいない。
生活の差が歴然とすればお互い会わなくなるには
他に理由は不要。
多少お金があってもそこは変わらないだろう。
周りは遥かに上をゆくから。

だから毎日毎回、
周りの人たちと別れる時は

明日会えなくなるかもしれない。
それは命が無くなるからでもない。
ただ住む世界が違ってしまうから。

だからだから
毎日毎回
心からサヨナラを言わずいられない。