「切なさを感じる9月の珈琲」
夏が終わろうとしている。
暑ければ暑いほど、季節が変わっていくことがこころに沁みてくる。
もう戻れない夏の日々。
切なさを感じる2022年9月の珈琲。
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Panama 100g / Brazil 100g
名前のない珈琲 50g
Panama:波にさらわれる
砂が足の指にくいこんだ
熱いよりもやさしくなった温かさに
夏が終わることを知った
波打ち際に取り残された
夏にたたずむこころが
寄せては返す波にさらわれていく
通り過ぎていく夏のような酸味と甘み
Brazil:こっちを向いて
祭りの余韻はまだ続いていた
ひとりふたりと帰り始めた校舎の端に
クラスメイトを見つけた
そのひとりではない気配に
こころから願った
こっちを向いてと
甘さと酸っぱさがこころに満ちてくる
名前のない珈琲
この珈琲にはまだ名前がありません
この珈琲を味わい、感じた思いを
形にしてみてください
自由に…
思いのままに…
そして、この珈琲に名づけてあげてください
あなただけの珈琲のできあがりです
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