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ACミラン81-90年まとめ!ベルルスコーニ襲来!最先端のサッカーを知りたければACミランを見ればいい

Ciao ドドン小西です。皆さん寝不足ではありませんか。私は寝不足です。先日のコッパ・イタリア。序盤からドンナルンマのPKセーブ(私は触っているようにみえました)からのレビッチ一発退場と、まさに気分はジェットコースター。試合の考察はさておき、一人少ないながらも、両CBとドンナルンマを中心になんとか無失点に抑えたことは次に繋がるところ。アウェーゴールの差で負けてはいないもののユベントスが決勝にコマを進めました。

そして本日早朝。もうひとつの準決勝。ナポリvインテル。ガットゥーゾ率いるナポリが決勝行きを決めました。昨シーズン、ガットゥーゾはミランの監督であり、選手としてもミランの黄金期を支えた人物(2013年に引退)。個人的にはリーノ(ガットゥーゾの愛称)にカタキをとってほしいなと思っています笑。

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さて、前回は79-80シーズンのトト・ネロ事件によるセリエB降格。一年でセリエA昇格も81-82シーズンは実力でのB降格と、低迷期が続くミランをお伝えしたかと思います。また、財政難でもあり、破綻寸前だったとか。

しかし、苦しい時期ではあったものの、グランデ・ミランの基礎は育ちはじめています。降格したシーズンに複数クラブからのオファーをすべて断りミランへの忠誠を示し、残留したフランコ・バレージ85年に16歳でパオロ・マルディーニがトップデビューするなど、希望の光はあったのです。

そして1986年、建設業からメディア王に転身し、当時世界有数の財力を誇ったベルルスコーニがミランのオーナーに就任します。彼のことは、別途お調べになっていただく方が良いかと思います。イタリアの首相まで務めた人物ですが、なかなかの破天荒ぶり。気のいい土建屋の社長ってイメージです笑(個人的には)。誤解を恐れずに言えば、麻○太郎さんみたいな。

まず、彼が着手したこと、それは大型補強。しかしただの大型補強ではありません。「過酷な試合日程のなかでも常にベストなコンディションの名選手を揃えたい」とターンオーバー制を導入すべく、2チーム分の豪華補強を行います。次に、当時無名に近かった、アリーゴ・サッキを監督に抜擢。このことが、ミランはもちろんのこと、セリエAが世界最強リーグと呼ばれ、サッカー戦術の転換期を迎えるきっかけとなります。

ちなみに、サッキにはプロ選手経験がなく、父親が経営する会社で靴のセールスをしていたとのこと。独学でサッカーを学び当時セリエCだったパルマを指揮し、コッパ・イタリアでミランを破ったことが評価されての抜擢だったとか。

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(☝ざっくりですが、ゾーンプレスについて上記で解説しています)

さっそく、就任一年目からサッキのミランは躍動します。1987-88シーズンは久々のスクデット獲得。翌88-89シーズンはスクデットこそ逃したものの、チャンピオンズカップ優勝(準決勝ではレアルマドリードを2戦合計6-1で、決勝のブカレスト戦は4-0と、超攻撃型チームに何もさせずに完璧な強さをみせつけて)。89-90シーズンはチャンピオンズカップ連覇など、一気に欧州の舞台で世界一の強さを見せつけました。

サッキのサッカーは世界に通用する!今までの、特にセリエAでは「カテナッチョ」が主流。がっつり5バックで引いて守ってカウンターな時代に、全く新しいサッカーを実践したと言っても過言ではありません

カテナッチョ(伊: Catenaccio 発音: カテナッチョ、意味: 閂)とは、1950〜1960年代にイタリアで流行した、堅守・速攻を重視したサッカーの戦術である。 カテナチオという言葉は、イタリア語で「掛けがね」や「閂(かんぬき)」という意味である。ディフェンスラインの後ろで左右に動くスイーパーの動きがかんぬきを差す動きに似ていたところからそう名付けられた。また、カギを掛けたように守備が堅い戦術という意味もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

しかしながら、当時はこの戦術を理解し、高い再現性をもって実践してくれる選手がミランに揃っていたことが、成功の要因だったでしょう。

左からマルディーニ、バレージ、コスタクルタ、タソッティと最強のDF陣。そして、ファン・バステン、ルート・フリット、ライカールトのオランダトリオ。その他の選手たちも非常に、クレバーでテクニックをもっており、彼らの高い戦術理解力、献身性、テクニックがあってこそのサッキのサッカーでした。

ここから、ミランは絶頂期に突入しますが、今回はここまで。やっと90年代に入るというところで一旦終了します。なぜならば、、紹介したい選手や出来事が多いので、この記事だけでは難しいからです!2000年代までざっくりまとめようと思ったのですが、すいません😢

次回はサッリからカペッロへ。そして、カペッロが去って行くまでを紹介できればいいなと(次こそは宣言通りに😁)

来週以降は、コッパ・イタリアの決勝やセリエA再開など、カルチョが戻ってきてくれて本当にうれしいですね。7月にはJリーグも再開予定です。忙しく寝不足な日々が続くことでしょう。

では、また来週更新します。

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