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オンライン学習環境をつくる

コロナで大学に行けない、隣町とうちの小学校ではオンライン学習の取り組みに差がある、録画授業の垂れ流しや大量のプリント指示でウンザリ、などなどの声が聞こえてくる中ではあるが、
ないなら工夫しよう、協力して作ろうということで様々動き出している。

ただ「教育のDX」とか「オンライン授業」とかのビッグワードで旗を振っても、関係者の認識が違って動かないという壁に必ず直面する。
チームで認識を揃える、仮に以下のレベル5段階に分けたときに、いまどの段階なのか、いつまでにどこの段階へ行きたいのか、の認識を揃えることは(特に関係者が多い場合)必須だと思われる。
はじめは失敗で当たり前、この失敗で学習できたね、って言いながら前に進みたい。


Lv.1)インフラ整備ができている(端末と回線)
・学生に1人1台のPCもしくはタブレットが普及しているか
・学校と学生のLANやwifiなど、回線環境が整っているか

Lv.2)教員自身が日常的にオンラインツールを使っている(普通の文房具としてのict)
・システムを組める必要はないが、使わないと利点はわからない。
・トップが使い導入することで、全部門で「普通のこと」化できる。もちろん校長も、教育委員会もやる。それを阻む規約とか諸々は、権限持っている人がこそ変えていくべき
・クラウドストレージ、slack、G-suite for education など

Lv.3)オンライン授業(一方向)が行われている
・学校側で録画画像を作成して流してもいいし、単元ごとにPV高い動画を流してもいい
・この動画を見て、プリントやっておいて、その後個別フォローという組み合わせ形式が多い
・NHK-eduやYoutube、GoogleClassroom、ロイロノートなど

Lv.4)アクティブラーニング(双方向もしくは反転授業)が行われている
・どんなカリキュラムを組むか?の 授業デザインが重要(履修主義から修得主義へ)
・教師は情報を一斉に伝達する人ではなく、ファシリテーターになる。ここのマインドセットが重要だが、未来はこちらに向かっている。なので諸々できない理由は思いつくだろうが、是非ファーストペンギンを応援しよう、というムードを作っていきたい。

・Youtube_Live、zoom、edmodo、スクールタクトなど

Lv.5)アダプティブラーニング(個別最適化)が行われている
・個々の学習履歴を蓄積し、その人にあったカリキュラムと進度を組む。アダプティブ(個別カリキュラム)かつアクティブラーニング(主体的な学び)が生み出されると素晴らしい。そうなるとリアルの一斉授業を越えることができる
・学年学級ではないクラス編成が望まれるが、オンラインなので物理的教室に縛られない利点もある(A学校の生徒とB学校の生徒が同じクラスで学べる)
・スタディサプリ、classi、atama+、Qubinaなど


………
参考)Minerva大学の手法。当然Lv.4&5なのだが、ファシリテーターである教師と、カリキュラムデザイナーの役割が決定的に重要。個々の学校でカリキュラムデザイナーを設置することは不可能なので、県や国で動いてもらえないだろうか。
かつ、これは「教え方を型にはめる」ことでは決してない。守・破・離の「守」の部分さえ効率化型化してしまって、創出した時間でそれぞれのやり方をクリエイティブに作り出す、という試みなのだと捉えている。

P. 41参照(準備、実践、改善カリキュラムマネジメントモデル)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/09/18/1416859_01.pdf

P.4参照(自治体診断フローチャート)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/08/29/1386784_4.pdf



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