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意図して口癖をつくる

雑談していたことから転記してみます。

・無意識に言ってる口癖を発見した経験、
・または意識的に口癖を作ってみた経験、
あるでしょうか。


大学生のときに、「自分の言葉を一番よく聞いているのは自分」という話を聞きました。なので、愚痴ばっかり言ってるひとは実際に愚痴だらけのことが起きるし、笑って過ごしているひとはそんな人生になる、と。

最近の脳科学などでも、そのあたりのことは証明されてきているようです。

で、当時から、「この言葉は言わないでおこう」と決めて、実践している(つもり)のことがあるのでご紹介。2000年当時から20年ぐらい経ちますが、結構パワフルな手法です。


1)「忙しい」って言わない
当時NPOやったり、インターンしたりいろんなことやってる意識高めの学生だったので、物理的には忙しかったでしょう。

ただ、明らかに自分よりも「忙しい」「成果出している」周りの素敵な大人たちから、忙しい、という言葉を聞いたことがなかった。
彼らが言ってたのが「忙しいというのは、心の持ちようなのだ」という話。

だいたいそうなのですが、思考停止(心を亡くす)とダメなのです。全部止まります。余計忙しくなります。
心に余裕があると、タスクのコントロールとか、優先順位づけができるので、決めるべきことを決めて、
結果的にタスクもこなせて生産性が上がる。

そうやって教えてもらって、20年やってますが、効果あったような気がしてます。(※ただ、今思えば「やりたいことを、自分でコントロールできる状態で」という条件付きでこれは有効、という注釈が必要)

2)「前はよかった」って言わない
それ言っても何も生み出さないので、どうせなら「いま」に集中した方がいいです。オリンピックが延期になったアスリートの胸中いかばかりか。
彼らのメンタルは本当にすごい。

これをNGワードにしたのは、09年ぐらいでした。
リーマンショックで大変なときに、「前はよかった」って言ってしまうと折れちゃう気がして、それ以来禁句にしています。効果あったような気がしてます。

3)「○○だと思う」って言わない
これは「考え抜いてるか?」という問い。
2010年ぐらいに、部署異動しました。転職したぐらいのインパクトがありました。取締役会とか、人事制度とか、色んな起案をするときに「○○だと思います」って言ってえらい怒られたことがあります。
「お前の気持ちは聞いてねぇ」と。

主観的と客観的を区別せよ、対象者に憑依するぐらい考え抜け、ということなのだと思います。このあたり、営業でも一緒じゃないでしょうか。
それ以来禁句にしています。効果あったような気がしてます。


…………


人材開発の用語で「氷山モデル」というものがあります。
周囲の目に見える水面上の「出来事」「行動」を注意したり褒めたりしても、その水面下にある「メンタルモデル」を変えないと、持続的な打ち手にはならないよ、という理論でした。

その理論からすると、「普段使う言葉」に着目することは、
メンタルモデルを変えることに影響がある、のかもしれません。
かつ、そのメンタルモデルは作ることができる、とも感じます。
また、コーチや壁打ち役がいることで、もっとしなやかにそのメンタルモデルが作れるようになる、とも考えています。そんなHRでありたい。



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