楽しかった2023年の野球観戦

　移動日を合わせた9日間、7戦の激闘が終わった。短期決戦ならではの細かな継投も含め、たくさんの選手が出場しこれぞ1年の集大成という全員野球だったように感じた。どちらが勝っても感動的で、だけれどレギュラーシーズンで応援していたチームが優勢ならよかったなぁと思うような毎日だった。試合終了後、今シーズン京セラドーム最後の試合、オリックスの選手たちが３塁側にも手を振りに行き、実況アナウンサーの「阪神のファンもそれに応えます」という言葉に、テレビで見ていた私もなんだかよかったなぁと温かく感じる関西ダービーだった。毎試合、いつもならダメだこりゃと見るのを諦めてしまうような試合も、もしかしたら最後にビックイニングが来るかもしれないとワクワクして見ていたり、いつもならもう大丈夫だろうと安心して見ている試合も最後まで覆るかもしれないとソワソワして見ていたりと面白い試合ばかりだった。2023年はWBCから始まり関西ダービー、阪神の38年ぶりの日本一で終わる野球の面白さを存分に味わった1年だった。