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船場での買い物、大阪らしさの体験?

 大阪で有名な観光スポットといえばミナミやキタである。それぞれ言わずと知れた難波と梅田のこと。今まで、キタから見た南がミナミでミナミから見た北がキタだと思っていた(きっとそうなのかもしれないが)。けれど、先日行ったのは、これこそが、大阪の真ん中なんじゃないかと思えるような場所だった。それが、船場せんば
 船場である。とうの昔から既に観光ガイドブックなどにも載っているのかもしれないけれど、船場センタービルへ買い物に行った。小さい頃、母に連れられていた頃は、天井が低く蛍光灯がこうこうとした飾り気のない高架下にあるその場所は、ミナミやキタ、天王寺などといったその他の商業地区にある華やかさや分かりやすい活気、凝ったおしゃれさとは違い、ただ必要なものを買う母について行く場所でしかなかった。今もその雰囲気はそのままであった。けれど、私の気持ちは全く変わっていた。船場センタービルに入った瞬間、何だかワクワクするのである。「え?なんだこれは、めちゃくちゃ大阪らしいんじゃないか!?」。

(つづく)

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