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絵の具の解答

 ありがたいなぁと眺めていたのはたくさんの色のチューブが陳列された絵の具売り場だ。小学生の時に全ての色は赤青黄の3色で作れると聞いてから、…えっじゃぁなんであんなにもたくさんの色の絵の具が売られているんだろう。と頭の隅っこの方でうっすらと気になっていた。そう思っても、大抵は12色や多くても24色入りなどの絵の具でその後の学生生活は問題なく過ぎていったためパンプスの傷を補修するときに使ったキラキラしているブロンズ色のアクリル絵の具や透明色と書かれた不思議な効果のある油絵の具を買う以外に混ぜればできそうな色を買うことはなかった。今回は川面を塗るに当たって自分で混ぜた色が必要だった。キャンバスを塗り重ねていく工程で、どうしても日にちが変わって同じ色が必要になる場合がある。白と青の2色くらいの混ざりであればパレットで必要なだけ作ってしまったかもしれない。けれど、今回は白と青と黄色の3色を混ぜていた。どうも塗り始めるまでになんだかんだと時間がかかる。これで小学生のころからぼんやりと抱いていた問いに少し答えが見つかったように思う。

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