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自然農園なんです…vol.3

 我が家の農園は、面積がそこそこあるのですが、気分も内容も家庭菜園の延長線上にあります。
 「無理は禁物。できることをできる分だけ」がモットーです。このモットーのおかげで夏は草が伸び放題。手がまわらず収穫期を逃すことも度々あります。
   ご近所に迷惑をかけない程度に草刈りをしますが、草の中でのんびり休んでいたカエル君たちがピョンピョン逃げ出す姿を目にすると「わりぃ、わりぃ」などと声をかけたりしていて、ちっとも作業が進みませんwww

夏野菜の準備が最盛期

  夏野菜の準備が最盛期を迎えています。これまでにトマトや茄子、ピーマンなどの苗づくりをしてきました。
  またニンジン、夏大根、カブなどの種蒔きも完了しています。
  今回は里芋の種蒔きをご紹介します。

里芋の種まき。特段変わったこともしてませんが

  里芋は冬前に収穫しますが、収穫後も土のなかに埋めておくと長く保存もでき、豚汁などの定番から煮物など美味しくて、使いかってのよい大好きな野菜です。

  ところが、この2年間栽培に失敗してしまい、あまり食べられませんでした。
  失敗の原因はいろいろ考えられますが、連作障害もその一つと考え、これまでは「おじいちゃんの畑」で作っていましたが「おばあちゃんの畑」に移して栽培することにしました。
  里芋って他の人に言わせると、「種芋埋めとけば生るよ」ということらしいのですが??

この下に越冬した種芋が
種芋ちゃんたちが出てきました
 種芋を下ろすための下準備
少し白く見えるのは「魔法の粉」
魔法の粉の正体はこれ
米ぬか、油かす、発酵促進剤(酵素)などで作ったぼかし肥料です。
穴から取り出した種芋を蒔きやすいように整理しています。百個ほどの種芋がありました。そのうち、腐っていたのは2個だけ。よく見るとすでに芽が出ているものも
丁寧に50センチほどの間隔で芽を上に配置
足でたっぷり土をのせて完了

  里芋の植付けをご紹介しました。どうか今年こそ美味しい里芋が食べられるように、と念じながらの作業でした。

   里芋栽培に2年連続で失敗したため、10年ほど作り続けた種芋が途絶えてしまいました。今回は知り合いから分けてもらった里芋の味がよかったので、それを次世代の種芋として保管していました。
  種はみなそうなのですが、何代もその土地で育ち、その土地にあったかたちで後生に繋がっていくもので、F1種と区別して固定種などと呼ばれています。
  以前栽培していた里芋も10年ほど前に隣の畑のおじさんに「この里芋はうめぇからよ。里芋が嫌いな俺がうめぇ!って言うんだから、ほんとだー、ほれ(現地の言葉をそのまま)」といっていただいた、20個ほどの種芋から細々とつないできたのに、私の愛情が足りず、途絶えてしまったのは残念でした。
   でも今年植えた里芋をまた、10年かけて土地に合った品種にできるようチャレンジしていきます。
 今回の里芋がうまくいったか、その結果は秋までお待ちください。

  農業を生業とされている方には、一年一作の作物が失敗したら大問題なのですが、家庭菜園の延長である我が家では、のんびり気長に収穫を待つ感覚も農業の楽しいところだと思っています。

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