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採用活動を始める前に準備しておきたいこと

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

前回は、お気に入りのオールドメディアに思いを馳せる PART2 「ラジオ編」というタイトルで書きました。脳科学の観点から見たラジオのこと、ビジネスへの活用法について触れています。まだ読んでいない方はぜひこちらを。
https://note.com/_amulet/n/nddba0faa968f

さて、今回は採用についてです。採用がうまくいってない会社さんは準備なく「とりあえずやってみる」ケースが多いなって思います。
それもひとつの方法ではありますが、これくらいは調べればわかることを疎かにしてしまうとコストがもったいない。
そんなことを今回はお話できればと思います。

私の仕事は採用を中心にクライアントの支援を行うことです。クライアントに採用のレクチャーを行う中で、皆さんに

「求人倍率ってどれくらいかご存知ですか?」

とお聞きします。

その際、明確に回答ができる方はほとんどいらっしゃいません。

やはり、何をするにしても情報収集って大事ですよね。
だからこそ、まずは採用のフィールド(環境)は知っておいて欲しいと思います。
やり方は簡単。ググったらでてきます。
私がよく利用しているのは、dodaさんが出している転職求人倍率レポートというデータです。1ヶ月前のフレッシュな情報が簡単に手に入るのでオススメです。

なにをしたらいいかわからない時は、まずは数字になっていそうなところから手をつけてみて、定量的データから市場を把握することが良いと思います。

typeさんがまとめたデータにこんなのがありました。

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【2021年8月】ITエンジニア採用のための最新動向情報!新規求人倍率・転職者の応募状況まとめから
https://topics.type.jp/type-engineer/engineer-job-market-trend/2021-08/

総合転職サイト5媒体を合算しているところが魅力的で取り上げました。
ITエンジニアの求人数がいかに多いかがわかりますね。

媒体利用時に、特に中小企業で多いですが、募集しても応募が少ないという悩みをよく聞きます。

それもそのはず。ITエンジニアの求人倍率が約10倍で推移しているので、例えば100人の求職者に対して1000件の求人があるわけです。
となると、全ての会社に応募が行き渡るには、候補者ひとりあたり10社の応募が必要になります。求職者目線で考えた場合、
それだけ選んでもらいやすい状況なのに10社応募するでしょうか?私個人の見解としては、現実的でないと思っています。

実際のところ、高いスキルをお持ちの方ほど本当に行きたいと思える企業だけに応募して終了。
当然人気のある企業には募集も集まりますから、そう考えれば応募数を取りに行くハードルの高さはお分かりいただけたかと思います。

では、そんな状況で今できる最善がなんなのか。
数少ない出会いであってもチャンスをモノにできるよう、しっかりとした準備が必要になります。

候補者とのメッセージのやり取りから、丁寧に。さらにできることなら定型文にプラスα個別メッセージを加えて送る。
面談機会では相手の聞きたいことにしっかりと答えつつ、余すことなく会社の魅力を伝えることができる。
選考フローを通じて「惹きつけ」も含めて設計しており、「見極め」一辺倒になっていない…など、
地道な準備があってこそ、採用活動が実を結ぶケースが増えます。

「そうはいっても、うちは知名度もないし武器なんてないよ」ってお伺いすることがありますが、
会社の現場の方々とお話をしていて、全くなにもない会社に出会ったことはほとんどありません。
そして、もし本当にないなら「作る」。これもひとつの大事な考え方です。

今後労働人口が減少する一方、IT業界の需要は増え続けると予想されています。今以上に採用が難しくなるという状況は明らかです。
未来を見据えて今のうちから対策を講じることが、会社の未来を作ります。

今回の記事が、採用活動においてなにかしら価値のあるものになってもらえればと思います。ぜひ採用の強化に取り組んでみてください。

ちょっとした余談です。
求職者様からアプローチをしてもらうようなサービスに関しては、そのサービスを利用しているユーザー(候補者)が自社が求めているレベルと合っているのか、
どれくらいいるのか、を確かめてからご契約いただくことをオススメします。例えば、「エンジニア」だけではなく、「フロント、バック、インフラ・・・」とか、
「言語は何が使えて・・・」とか、できるだけ具体的にしておいて、その上で確認してみましょう。もし、そういう具体的な括りでの人数がわからないということであれば、
恐らく求めているレベルの人材はいないと思っておいた方がいいです。逆の立場からすれば、自分のできることで企業マッチングできないってことですからそのサービスを使うとは思えませんので。
よくあるパターンで、「ここと契約したんですがこれからどうしましょう?」ってご相談されることがあり、「この池に魚はいるのでしょうか・・・」となるケースがあります。
どこぞのCMではありませんが、「早く言ってよ〜」って思ってしまうこともしばしば・・・
ご相談はお早めに!(笑)

次回は採用の見地から見たテレワークについて書きます。緊急事態宣言が明けて、各社出社の可否が鮮明になってきています。テレワークが採用にどういう影響を及ぼすか、考えてみたく思います。お楽しみに。

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