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ヒトとテックが生み出すモノの違いとは

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

身の回りにAI・テックが活用されていることはすでに周知の事実ですが、色々とニュースをみて思ったことを書きます。

少し前に取り上げたネタですが、文章を書いたり、絵を描いたりとクリエイティブの分野でも目覚ましい成果を出すモノが出現しています。
いよいよテックがクリエイティブな仕事ですら人間を凌駕するのか?!というニュースが数多く取り上げられてきました。

先日、食品大手の味の素が、AIによるパッケージデザイン開発の結果、売上が計画比1.5倍になったというニュース記事を目にしました。
従来、デザイン開発に2ヶ月、数百万のコストがかかっていたそうですが、短期間かつ低コストで行うことができたとありました。

おそらくこの先、成果物ではAIに勝てなくなると思います。
では、必ずしも人手をかけた仕事がなくなるかというと、色々な要素が絡みますがそうでもないと思っています。

ではどんなものがそれに当たるのでしょうか。

私は以前から欲しいな〜と思って買っていないアイテムがあります。
魔法のIoTフライパン「ヘスタンキュー」という、フードテックアイテムなのですが、なぜかいまだに購入せずに、先日別の鋳物フライパンを購入しました。

こちらも「魔法のフライパン」という名前なんですが、三重県にある錦見鋳造という小さな会社が作った、女性が片手で扱える軽い鋳物のフライパンです。
鋳物で薄く軽いフライパンって、実は作るのがすごく難しいそうです。
しかしこの会社は、研究を重ねてそれを実現したわけです。しかもその開発秘話がまた面白い!
これは説明すると長くなるので詳細に興味あればググってくださいw

この私の購買行動が、今日のお話の本質です。

私は料理が得意ではありませんので、正直ヘスタンキューの方が美味しいものが作れる可能性が高いです。
ただ、私はこの鋳物のフライパンで肉を焼いてみたかった。

それはなぜか。
自分自身に問いかけてみたところ、この2つの商品開発において、錦見鋳造さんのフライパンの方が「ストーリー」が面白かったからです。

みなさんも同じような感覚はありませんか?

これだけITが浸透して、効率化が当たり前の世の中になればなるほど、ストーリーのあるものを愛でたくなる。
そんな感覚が増えるのではと考えています。

成果物ではテックに勝てないけど、そこに至るまでのストーリーは人間にしか作れません。
将棋の棋士が依然人気があるのも、打ち手自身のストーリーに人が惹かれるからだと思います。

ストーリー、こだわり、このあたりが今後のキーワードになるのではと思って書きました。
ぜひ目線を変えてモノを見てもらうと面白いと思います。
手塩をかけたモノには、それ相応のストーリーが生まれます。人間は感情の生き物ですから、最終的にはそういったところに惹かれてしまうのかもしれません。

テックに駆逐されないように日々奮闘する迫頭からのメッセージをお届けしました。
また来週お目にかかりたく思います。

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