Depeche Mode の『Violator』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Depeche Mode の『Violator』を聴いてみた編をお届けします。

温もりのあるアナログ・シンセサイザーの音色と、艶やかで薄暗いボーカルとのコントラストが美しい。

暗闇に咲く薔薇のように密やかで、恍惚する一枚です。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.World in My Eyes

ユニークな電子音があちこちに転がる。打ち込みの軽やかなビート。憂いに満ちた低体温なボーカル。1:02〜フニャフニャ〜って音から歌入りまでの電子音好き。コーラスで歌に心地良い響きが出る。1:50〜厚みが出て壮大なダンスミュージックに。薄暗い雰囲気が、妖しくてお洒落。


2.Sweetest Perfection

遠くから段々と迫り来て始まるイントロ。重厚感がある。足取りが重い。0:44〜不気味なヒョロヒョロ音。抑えた音使いが印象的。様々な効果音。インダストリアルなサウンド。2:10〜雰囲気が一変して、ハリウッド映画が始まる。その後もまた雰囲気が変わる。ドラムが強調され、そこに歪んだシンセが竜巻のように絡む。サイケデリック。宇宙。ボーカルの低音がまさに王の貫禄。最後何かが発射される。

3.Personal Jesus

優しくて可愛らしい電子音が鳴り、勇ましい掛け声でスタート。ブルースっぽい。0:58〜言葉の流れるリズムと、刻まれるビートが相性抜群で気持ち良い。2:12〜引き込まれる展開。激しい呼吸。そこから呼吸を模した電子音が鳴り出すの面白い。3:24〜バチバチに格好良い。屈強。歌詞がめちゃくちゃ信仰してる。

4.Halo

野生的。何らかの生き物による呼気が聴こえる。ドロドロとしたダークさ。ピアノのような音。ゴースト感あるコーラス。存在感あるのに透けてる感じ。ドラマチック。美しいメロディーと、心地良いミドルテンポに酔う。

5.Waiting For The Night

丸い球体のポヨポヨ電子音が優しく鳴り続ける。子守唄を歌うみたいに、柔らかなボーカル。ずっと夢見心地。あまり良い夢ではない。幻想的。意識がどこか遠くにある状態を曲に表わしたら多分こうなる。緊張感のある電子音。5:24〜美しくも薄気味悪いコーラス。

6.Enjoy The Silence

ダンス。バブリーでディスコな雰囲気。どこか憂いがあるところも素敵。口ずさみたくなるメロディー。1:59〜懐かしい気持ちになる。儚く切ない。4:17〜「Enjoy the silence」の通り、沈黙を楽しむ時間が始まる。催眠音楽みたいな音が鳴る。不思議な世界。5:13〜荒々しい男の声。ひたすら不思議…考えさせられる。

7.Policy Of Truth

前の曲と繋がって始まる。強めのビート。哀愁。落ち着いた歌声がセクシー。金属的な硬さ。歪んだ音が駆け抜ける。カーレースみたいになる。

8.Blue Dress

幻影空間。ワウギターのような音。どことなくエスニック。ヒーリングミュージックのような美しさがある。触れたら消えてしまいそうな、幻を見ているような間奏。4:23〜急に雪が吹き荒れる雪山で、犬がハァハァ言ってるような音が聞こえ始める。その後荘厳な合唱が始まり、呆気に取られているうちに終わる。

9.Clean

前の曲と繋がって始まる。神々しい。厳かな儀式曲。悪魔祓いしてほしい。アンビエントチック。非現実的。ボーカルにも力強さがある。4:51〜より重たく力強く刻まれるビート。

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(ジャケ写可愛い…スマホケースにしたら売れそう…と思ったら売ってた!)

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Depeche Mode は、1980年に結成されたイングランド出身のロック・バンド。ジャンルとしてはシンセポップ、ニュー・ウェイヴ、オルタナティヴ・ロック、エレクトロニカなど。2020年に『ロックの殿堂』入り。全世界で約9,100万枚のシングル・アルバムを売り上げた。

シンプルだけど遊び心満載で、しっかりと深みや厚みもあって、冷たさもありながら、温もりや懐かしさもあって…

色々な気持ちにさせられたアルバムでした。

コーラスが凄く美しかった〜!ずっと夢を見ているみたいでした。

「Sweetest Perfection 」と「Enjoy The Silence」、「Blue Dress」が遊び心満載、仕掛けたっぷりでとても面白かった!好き!


次回は SOFT BALLET の『愛と平和』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んで下さり、有難う御座いました。

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