Gang of Four の『Entertainment!』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Gang of Four の『Entertainment!』を聴いてみた編をお届けします。

アグレッシブでファンキーなリズムと淡々としたボーカルが生む、この上ない高揚感。

鋭く切り刻む、変幻自在のカッティングは”快感”そのもの。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.Ether

響くベースの音で始まる。カッコイイ…!ベースとドラムとボーカルだけで進んでいくのカッコイイな。ジャギジャギのギターが加わるとさらに良い。印象的なフレーズ。淡々としていてクール。鍵盤ハーモニカみたいな音。2:50〜緊張感高まる。後半のドラムの止めが決まってる。

2.Natural's Not In It

ギターの鋭さ。肉感的なリズム。1:07〜カッティングのギターのリズムが良すぎて、脳味噌が静かにピリピリする。気持ち良い。ズタズタにされたい。どこか冷めてるボーカルクセになる。

3.Not Great Men

ヤバイ。イントロ、好き。ドラムとベースだけで何かが始まりそう。ギター、チャキチャキ。独特のリズム。グルーヴィー。 ファンキー。1:45〜楽器ではない何かを叩いてる。2:14〜突然「ファーーーー」って鳴るハーモニカみたいな音面白い。

4.Damaged Goods

エ〜〜どれもこれも良い、どうなってるんだ…一体!ギターの刻み方で昇天。カッティングはこんなにも良いものなのか。ベースラインも素晴らしい。ワイルドで静かな攻撃性を感じる。冷め切った人間関係をなぞらえて、資本主義社会を批判しているらしい歌詞。2:51〜グッバイの嵐。シリアスなのにキャッチー。

5.Return The Gift

ギターの音ギラついてる。0:13〜0:14、この2秒間のリズムの変化が奇妙で良い。メロディラインが好き。燃えている。間奏のギターがジャランジャランで高まる。冷めていたかと思えば、時々感情的になるボーカル。後半の展開ドラマチック。

6.Guns Before Butter

不思議な世界観。真顔で無感情に歌っていそう。ドラムヤバ。不気味さに痺れる。変…とても変…なにかが変だ(最高)。バタバタしてるドラム、興奮作用がある。すり潰して、ぐちゃぐちゃに揉み込んだようなギターの音色凄い。

7.I Found That Essence Rare

グダグダなカウント愛しい。繰り返すフレーズか
らの疾走が堪らない。拍手しそうになった。ギターこれ以上カッティングされると困る…良すぎる。変幻自在。わりかしはっちゃけ気味のボーカル。

8.Glass

幸福感。なんとなく昭和アイドルっぽい。イントロとサビはThe Byrdsの「Rock'n Roll Star」をモチーフにしているらしい(聴いてみたらたしかに同じだった)。1:33〜ギターがたびたびプチ破裂している。ボーカル新境地開拓。お経寄りのラップみたい。なんだか終始楽しげ。

9.Contract

リズミカルなドラムに絡みつくバキンバキンなギターの音気持ち良い。複雑なのにとても聴きやすいのは何故。0:57〜やっぱり変でカッコイイ…。心拍数高まるようなビート。1:42〜ドラムの音?響きすぎて面白い。即興演奏みたいな展開。

10.At Home Hes A Tourist

ア〜心の中の馬が暴れそう。ギターの強烈なディレイ。乾き切った電撃のようなバキンバキンな音色。演奏してる側は常に淡々としてるのに、聴いてるこっちは馬鹿みたいに興奮してしまうの悔しい。2:20〜これは馬。「six steps back」と繰り返すの語感がくすぐったいほどに気持ち良い。

11.5.45

突如ハーモニカの音で、夕暮れ時の河川敷に連れて行かれる。結構シリアスな音を鳴らすベースと、ハーモニカの緩んだ音色の絶妙な相性が面白い。ギターの存在感強い。一瞬で空気の主導権を握ってしまう。イントロでは想像できないような展開に進んで行くから、耳(目)が離せない…。後半怒涛の大盛り上がり。

12. Anthrax

これまでの63倍くらい凶暴。何があったんだ…。初っ端からハウリングしまくりのギターが暴れる。喋り声と歌が被さっていて奇妙。喋り声も良きタイミングで歌に合流するの面白い。怪獣のようなギター。より無機質になった歌声。力強い(怒ってる…?)ドラムで終わる。

13.Outside The Trains Don't Run On Time

ギターの爽快な一撃。小気味良いリズム。歌というか腹から声が出ているような掛け声。間奏でグッと張り詰めた空気に持ち込む演奏力。ギザギザに尖りまくったギター、有難う…。

14.He'd Send In The Army

静かに儀式が執り行われている。なんとなく日本ぽい。ギターによる究極のカッティング。みんな不安定な感じ。1:33〜エンジンがかかる。かなり思い切ったボーカル。テンション高め。金属的な打撃音が気になる。終始破壊衝動を感じる。後半ギターが誰も止められなくなる。

15.It's Her Factory

ドラムの巧みなリズム捌きが楽しめるイントロ。ハーモニカ…?サックス…?異質。漂う哀愁。「It’s her factory〜♪」が切なシュール。悲痛。ベースが気持ち良い。掴みきれない。謎に包まれている。不思議……

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ジャケット・デザインは、メンバーのジョン・キングとアンディ・ギルが担当している。

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Gang of Fourは、1976年に結成されたイングランド出身のポストパンク・バンド。バンド名は新聞で見つけた「四人組(Gang of four)」の記事から付けられたという。

特徴としては、硬質なギター、ファンクなサウンド、政治的な歌詞が挙げられる。1984年に解散し、1990年に再結成。2004年から2006年に再々結成。2020年2月1日に、ギターのアンディ・ギルがこの世を去った。1970年代後半〜1980年代初頭までの、ポストパンクムーブメントを代表するバンドの1つ。


このアルバムを聴き、「カッティングは正義」だという答えが出てしまいました。

カッティングは正義です。

ガツンガツンと迫ってくる、切れ味鋭いギターには感謝しかない…有難う御座いました!!!!

たまに顔を覗かせる、掴みきれない奇妙な雰囲気も好きでした。


次回は Talking Heads の『Remain in Light』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んで下さり有難う御座いました。

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