Bluebeard の『Bluebeard』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Bluebeard の『Bluebeard』を聴いてみた編をお届けする予定です。

繊細かつダイナミックなメロディと、強烈に歪むギターを駆け抜ける透き通った歌声。

蒼い静寂と、流れ込む情動とのせめぎ合いに胸が引き裂かれる一枚。

ぜひ、読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.(intro)

力強くも繊細で美しいギター。もうここで”わかる”の状態になる。この先良い曲しか流れないであろうことを察した。歌がないのにこんなにも充実している。ギターが泣ける。これをintroって言っちゃうの謙虚すぎる。(…と思ったけど、本当は曲名が無いらしい…!!)

2.Room 501

繋がって始まった…もう良い…。全曲歌詞が英語なの驚き。0:50〜ギターの小刻みブンブンリフ気持ち良すぎる。落ち着いたベースラインで、こちらが興奮しすぎないよう、うまくバランスを取ってくれている。蒼いメロディと伸びやかで透き通った高橋良和さんのボーカルが絶品。光。

3.Over Again

…(泣)。まだ三曲目なのに…?ぽわぽわした音から地鳴りのような音に変わっていくギターが格好良いイントロ。0:55〜体をぐわんぐわんと揺さぶられるようなギターに頭振ってしまう。声だけでも聴きたいし、演奏だけでも聴きたい。2:19〜ここで空気が変わる。秋の夕方みたいな音。静かに煌めいてる。ドラムの盛り上げ方ずるい…。4:00〜凄く激しい訳でもないのに、止まらない高揚感。

4.Sleepless

もう……苦しい。透明で綺麗で真っ直ぐな音楽。激しくて力強いのに、どうして圧とかしつこさが無いんだろう…むしろ優しい。1:42〜好き。ハッキリと発音せず、流れるように歌っているからこそ、美しいメロディが際立つ気がする。ラスサビ前の間奏延々に聴ける。

5.Snow

エッ……雪?雪が降ってる。一瞬結構クリスマスだった。冬の夜道で聴いたら、道にへたり込んでしまう恐れがある。1:23〜このクリスマス音に弱い。静寂と流れ込んでくる情動とのせめぎ合い。2:38〜もう、クリスマス…ダメ…やめて(泣)。高橋さんの歌は雪のように真っ白。

6.Earth Bound

急に実験音楽みたいな、アンビエント的な怪しげ怖いゾーン。夢から一回現実に引き戻される。助かる。

7.Can't Rely On

このイントロだけで充分満ち足りているのに、Aメロもサビもアウトロもあるなんて。静かに、ゆったりと流れる時間。1:13〜サビ前、踊り出すギターたちが素晴らしい。サビのメロディ、高音箇所で胸がギュッとなってしまう。3:30〜ギターのワルツ。延々とここだけ聴かせてほしい。

8.Endless Way

最初のドラムのシャンが良い。そこから雪崩のように放出されていくギターたち。0:40〜かなりヘヴィな音色なのに、なぜ優しく美しいのか。ボーカルが素晴らしすぎて、聴きながら手を合わせてしまう。2:05〜このギターのジャジャジャが好き。8曲27分、どうしてももっと聴きたいと思ってしまう。

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Bluebeard は、1997年12月に結成した日本のバンド。2001年に惜しまれつつも活動休止し、2015年、期間限定での再活動。そしてその活動をもって正式に解散を発表した。

2枚の7inchと1枚のフルアルバム、残した作品は少ないですが、人の心に与えるダメージ(感動)が計り知れない…。

未だに日本最高峰のエモ・バンドとして後世に大きな影響を与え続けているのも納得…!偉大です。


レビューを一通り書き終わった後も、再びまるっと聴いてしまうほどに好きな音楽でした。

自分で日本のEMOを攻めますと言ったけれど、これ…感情が持たないな…。EMOのそういうところが好きです。

自分の心をズタズタにしてやろうと思います!


次回は eastern youth の『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり有難うございました。

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