Talking Heads の『Remain in Light』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Talking Heads の『Remain in Light』を聴いてみた編をお届けします。

徹底的に繰り返される刺激的なアフリカンビートと、張り詰めたミニマリズム。

ポップで軽快なサウンドに影を潜める闇と無機質。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.Born Under Punches (The Heat Goes On)

「アァッ!!!」という掛け声で始まる。物凄いリズム、リズム、リズム。強烈ビート。アフリカン・ファンク。あまりにも不思議な世界で現実味がない。ピャキピャキした音はギター・シンセらしい。踊るというか、いや、踊りたいけども、細かいステップを踏みたい。中盤のピコピコ凄い。止まらないビート。祭り。時たま雄叫びが聞こえたり、野蛮みがある。高まる。
 
2.Crosseyed And Painless

一曲目でも思ったけどパーカッションの存在感が強烈。裏声が綺麗。1:53〜ギターの音が時空を歪める。あちこちで乱れ飛ぶパーカッション。ひたすら体を揺らし続けてしまうビート。音数少ないベース格好いい。3:47〜頭おかしくなりそう。

3.The Great Curve

ウワァ〜〜ファンキー。何故か銭湯が頭に浮かんだ。歌い方もクセ強め。兵隊みたいにハキハキしている。延々とポコポコ鳴ってるパーカッション愉快だけど、とても忙しそう。意思が強そうなコーラス。2:00〜ギターの鳴き方が凶暴。”象の雄叫び”と言われているのも納得。迫り来るコーラス。

4.Once In A Lifetime

一音目の「ブゥ〜ン」って鳴るベース素敵。未知の世界。0:41〜怪しげなイントロから想像できないくらい、ハッピーなメロディが始まってびっくりする。ファンクとエレクトロ。1:56〜混沌。ずっとピロピロ鳴っている電子音は神秘的なのに、ボーカルは何も気にせず、楽しげなのも良い。

5.House In Motion

イントロ一気に”大人の色気”を出してきて、心の準備してなかったから オッ ってなった。これまでの曲みたいに、パーカッションがあまり前面に出てない。比較的重ためなビートが心地良い。2:15〜これは象(こどもver.)の雄叫び…!間接照明しかついていないような薄暗さ。余裕な感じがセクシー。

6.Seen And Not Seen

なんとなくアマゾンのイメージ。俯き加減でボソボソとしているポエトリー・リーディングに、近未来的なシンセが入れ替わり立ち替わり繰り返される。一貫した低いテンションを保って静かに終わっていく。

7.Listening Wind

自然を感じる。熱帯林の夜。やっぱりアマゾン。鳥の鳴き声っぽいのも聞こえる。これまでと毛色が違う。民族的。張り詰めた緊張感の中での儀式。獣が獲物を狙って静かに練り歩いてるような妖しげサウンド。歌のリズムが気持ち良い。ひたすら繰り返している。

8.The Overload

あの、あのビートは…あの軽快なリズムたちは何処へ行ったの…?漆黒の闇がただ広がる。お経…?陽気な彼らは一体何処へ…?プロペラ音のような音。最後の曲がこれって凄い。救いがない。死を選んだ人の3日前みたいな雰囲気。不気味なシンセが響く。後を引くボーカルのねっとりどろどろ感。

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Talking Heads は、1974年に結成したアメリカ合衆国のロックバンド。 1991年に解散。
ブライアン・イーノがプロデューサーを務めるが、この作品を最後に、プロデューサーを降りた。


ファンク、アフリカンビート…高まってしまう。チャキチャキカッティングされるともうダメです。

徹底的に同じリズムを繰り返していて、ファンクなのにどこか無機質で、盛り上がりきらないところがとても焦らされて良かったです。

最後の曲、絶対人格変わっているでしょ…

アルバムの流れも面白かった!!


次回は Swans の『The Seer』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!


最後まで読んで下さり有難う御座いました。

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