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Emerson, Lake & Palmer の『Brain Salad Surgery』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Emerson, Lake & Palmer の『Brain Salad Surgery』を聴いてみた編をお届けします。

クラシック曲をロックにアレンジし、シンセサイザーを駆使して繰り広げられる異次元のエレクトリカルワールド。

全曲が常にクライマックスな一枚です。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

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1. Jerusalem

「聖地エルサレム」、タイトルの通り神々しいイントロ。オルガンだと思ったけど、シンセサイザーらしい…ビックリ(和音を奏でるシンセサイザーが使われたのは世界でこの曲が初めてだとか)!何にでもなれちゃうカメレオンシンセサイザー。伸びやかで高らかに歌い上げる歌声と力強いドラミングで、迫力と壮大さが押し寄せてくる。1:40〜凄く祝われてる気持ちになる。一曲目からクライマックスみたいな盛り上がり方。スタンディングオベーションしそうになった。

聖歌「エルサレム」をアレンジした曲。ELPが声楽曲をアレンジしたのはこの時が初めてらしい。

2. Toccata

怪しげで、何らかの冒険が始まりそう。勇者。0:32〜荒れ狂っている。キーボードがめちゃくちゃ頑張っている。パーカッションも負けじと暴れ狂い応戦している。人間の手で奏でられている音楽とは思えない。1:25〜マグマがヤバそうな場所で、クッパ的なラスボスと対峙している。怒涛の演奏を応援することしかできなくてなんか悔しくなってくる。暴れ狂い倒している。3:00〜ドラムが…ドラムが…なんか凄いことになってる。太鼓の達人鬼の裏。ずっと危機的状況から抜け出せないサウンドの世界観。5:08〜ゲーム始まった。ファミコンみたい。ずっと危険を知らせるような、赤と黄色みたいな音が鳴り続いていて、このゲームは大丈夫なのか(ゲームではない)。ずっと危機的状況のままゴールとかせずに終わった…なんかわかんないけど逃げて…!!!

アルゼンチンの作曲家アルベルト・ヒナステラの「ピアノ協奏曲第1番第4楽章」をアレンジした曲。


3.Still...You Turn Me On 

何が起こったのかわからないけどゴールしたっぽい。始まってすぐにあまりにも優しい歌声が響いてきて、さっきの危機的状況は何だったのか混乱してきた。1:05〜ここのウワンウワンゾーン面白い。1:29〜草原。信じられないくらい爽やか。歌声が素晴らしすぎる。この声で甘い言葉を歌われたらイチコロ。

4.Benny The Bouncer 

待って…声、どうしちゃったの…?お酒飲みすぎちゃったの…?前の曲と一変して、ガラッガラに潰れたような歌声。別人なのかもしれない。脈絡もなくウェスタンな雰囲気でめっちゃ面白い。0:08〜有名な空耳ポイント。本当にそう聞こえて笑ってしまった(調べてみて)。酒場に居るみたい。0:55〜食器めっちゃ割れた音したけど、ドラムもピアノもめっちゃくちゃ楽しそうだから良いか…。元King Crimsonのピート・シンフィールドが作詞で参加してるんだ…豪華!

5. Karn Evil 9: 1st Impression-Part 1

「悪の教典」(同じタイトルの映画好き)。0:42〜ピアノが思いの外凶暴。ボーカルの「I’ll Be There」の連呼が爽快で好き。クラシック的壮大さと、近未来的な世界観が絡み合って生み出されるド迫力。2:21〜急に展開が変わるの面白い。エマーソンがオルガンを右手で弾きながら、左手ではシンセサイザーを弾いてベース、ギターパートを担当しているらしい。流石天才的キーボードプレイヤーと言われたキース・エマーソン。この曲調で一人二役はヤバい。4:55〜エレクトリカルな宇宙が広がる。5:30〜歌が生き生きとしていて、後ろで演奏が暴れ倒していても負けない力がある。シンセ、大暴れ。全員大暴れ。7:10〜ディストーションの効いたギターっぽい音、格好良い。この曲が終わる頃には自分もこのキラキラの宇宙の一部になっている。

6. Karn Evil 9: 1st Impression-Part 2

繋ぎが天才。オルガンの音の存在感増し増し。シンセがずっと暴れ倒しているから、今聞こえてるのは何の音なのかわからなくなる。ドラムも実は(?)大暴れしているの気づいてます。エレクトリカルなギターのような音がずっとリードしていて格好良い。2:58〜ドラムがやっぱりヤバすぎ。立ち上がってガッツポーズ。ボーカルも負けじとグイグイリズムに乗っていて格好良い。リズムが混雑してる。キラキラしながらも全員圧が強烈。クライマックスが常。

7.Karn Evil 9: 2nd Impression

ジャズっぽいピアノが踊る踊る。軽やかに疾走。ニュース番組始まりそう。ドラム、ずっと繊細なリズムを刻み続けていて尊敬する。 1:12〜ジャジーなジャングルに突入した。オリエンタルで色鮮やかなパーカッション。1:45〜誰の声…!?ギターの音はめっちゃロック。ジャズとロック、クラシックが混ざり合っている感じ。3:01〜雰囲気がガラッと変わる。静かで上品。そしてミステリアス。5:04〜ピアノが豹変…!上品でいて凶暴。鍵盤を指圧で殴っている。音色は美しい。5:54〜わかんないけど…変な踊りしそうになった。楽しい。

8.Karn Evil 9: 3rd Impression

ファンファーレのように響くシンセサイザーに祝福され入場。入場…?エレクトリカル。ボーカルもハキハキとした兵隊のような雰囲気がある。このアルバム本当にずっとクライマックス。2:10ボーカルのエフェクトが強烈。情熱的に吠えまくるボーカル。ずっとお祝いされているよう。なんだか幸せ。オルガンソロ大暴れ。オルガンの音、いつも暴れ回っている。5:30〜ドラマチック。この曲聴きながら日常生活送れば何もかもがドラマチックに壮大になる。6:00〜また何らかの危機に襲われて、ラスボスと戦っている。7:50〜無事ゴールを迎えそうな空気。良かった…安心。8:30〜奇妙な電子音が超高速で右耳左耳を行き来して終わった。これは無事ゴールしたのか…?

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アルバム・ジャケットの原画はスイス出身の画家H・R・ギーガーが制作した。

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Emerson, Lake & Palmerは、1970年に結成されたイギリスのプログレッシブロックバンド。メンバーはキース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーの3人。略称は「ELP」。
本作は1973年に発表されたアルバム。原題である「Brain Salad Surgery」は、Dr. Johnの1973年の楽曲「Right Place Wrong Time」の歌詞"Just need a little brain salad surgery / Got to cure my insecurity"から採られたという。


アルバムタイトルの直訳「脳みそサラダ外科手術」がツボ…どうしても脳みそが盛り付けられたサラダを外科医が食べてる映像が浮かんでしまう。

B級ホラー映画でもそんな描写ない。

邦題の「恐怖の頭脳改革」に落ち着いて良かったです。

色んな深い意味があり、調べながら21歳の内山は「なるほどね…これは…なるほどと思っていいのか…?」と困惑しました。


それにしても!のキーボードは凄まじかったな…流石、天才的キーボードプレイヤー!

↓ オルガンなぎ倒したり、ナイフを刺しながら演奏していて超格好良怖かったキース・エマーソン動画

このアルバム内では、キース・エマーソンだけではなく、全員が大暴れしていたから放たれているエネルギーがとんでもなかったです。

本当にトリオ…?と思うくらいの激しさ、音の密度、圧でした。


今回でプログレ編は一旦一区切り!

5大プログレ、ご馳走様でした!!!

ここからは、顔ジャケシリーズ(?)に突入したいきたいと思います!


次回は 頭脳警察 の『頭脳警察1』をお届けする予定です。お楽しみに…!




最後まで読んでくださり、有難うございました。

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