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八戸で唯一のデパートで、初めてコスメカウンターに行った話

八戸市にはデパートがあります。以前は二軒あったのですが、なんやかやで今は一軒です。
先日、生まれて初めて、デパコス、つまりはデパートコスメデビューをかましてまいりました。
そもそも論として、わたくしめ、化粧にまったく興味がございませんので、薬局のコスメコーナーですらまともに覗いたことがありません。話せば長くなるのである程度省略しますが、自分の顔面に興味がなさすぎる上につくろったところで誰も興味を示さないし褒めもしないから無駄だという結果論だけで今まで生きてきております。年頃に親から言われたことといえば、いいとこ「血色悪いから化粧しなさい」であります。オススメ文言がひどい言われようだよ。化粧なんてするもんかい、ばかばかしい。

そんな心持で若いころは過ごしておりましたが、そもそも化粧にかける予算がないといいますか、予算を割く重要度が地を這っておりました。本当に気の迷いで気が向いたときは薬用化粧品的なサムシングを塗りたくったりはしたことはあります。

さて、突然私事ではございますが、この度愚妹間違えましたカワイイ妹が結婚することとなりました。さて何を着ようかと思いまして、せっかくだから留袖にしようかと、相談の上決めました。
ともなりますと、顔面すっぴんはさすがに社会的にとまずいというか、くそみたいな社会性など知るものかという内なる叫びは少し置いておいて、参列の皆々様からも全力で止められるであろうことは堅くありません。そこで反旗を翻すほど、駄々っ子ではないのでございます。人生40年以上ともなると社会性フィルター完備なのでございます。

今青森に住んでいますが、なぜか都会に住んでいた時よりも予算に融通が利くようになっておりまして。主たる理由はバイクレースやってないからとは思いますけども。そこで冒頭のデパートコスメが出てくるのです。
ご覧の通り、化粧に関して知識も実践も乏しいものですから、こりゃもうプロに診てもらった方が結果早い、と思いました。

ファンデの色は首と顔の中間色が浮かなくてよい、と雑誌に書いてあるのは知ってます。でも化粧品コーナーにある色見本って大体プラスチックか紙に印刷してあって、生身の肌のあごに当てたって色が同じかどうかなんてわかるわけなくなくないですか?????

申し訳ございません、内なるゴネ文言が少々はみ出ました。

そんなわけで、八戸市に唯一一軒あるデパートに赴きました。
もはや一軒しかないことこそが、ハードルを下げる要因となったといえなくもありません。私のようなタイプは銀座やら渋谷やら、埼玉県民大好き池袋やらに放り投げられても店を選ぶスキルがないのです。機は熟した。

デパートの中にも何件かコスメショップがありますが、とりあえず大手、これです。なんならS株でちょっとだけプラス損益出してくれてる某なんちゃら堂です。この前30円もらいました。

お気持ちセレクトされたら困るなあ、と思ってカウンターにお世話になりましたところ、なんと色センサーが出てきました。数字で色を出してくださる。ツルツルのプラスチックにメンチ切ったりする必要全くなし。この説得力!
口紅はリアルタイムデジタル合成でお試し。タブレットで画面を見ながら色を当てていくので、とりあえず全色試してみればいやおうなしに似合わない色が分かる。消去法で色が絞れる。サンプルいちいちつけて、付けなおさせるの悪いなあ、って思っちゃってホントは違うのも試したかったけど店員さんに気を使って微妙な買い物をしてしまった、みたいなのがない。

そんなこんなで妹の結婚式で使うファンデーションと口紅を言い値で買ってきました。アドバイス料だと思えば、薬局で同じものが安いのも知っているけども、プロと数字の安心を買ったと思えば惜しくないものです。

相変わらず化粧の必要性はまったく分からないですけど、気が向いたときに珍しく化粧をしても、外野から文句を言われない化粧の道具があるのはよいなあ、と思います。

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