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エンジニアリングマネージャーになって感じる3つの変化

こんにちは。
株式会社ウエディングパーク(以下、ウエパ)でエンジニアリングマネージャーをしている、さーです。

前回はマネージャーになった経緯を書いたのですが、今日は半年経験しての変化を書きたいと思います。

決断領域が広く重いものに

弊社でよく使われる言葉のひとつに「決断経験」があります。サイバーエージェントの曽山さんがおっしゃっている言葉ですが、決断経験をすることで急激に成長していくという考え方です。

最初に変化として感じたのは、圧倒的な決断経験の量と広さ。自分がするだけではなく、事業責任者が決断をする場面を目の前で見たり、その機会に触れたりすることがとても増えました。

これまでは「この方針でいきます!」と発表されたものに対して、どう行動すればこの方針を正解にできるのか、という観点で考えアクションすることに全力を注いでいました。その過程で、自分で決めて良いと言ってもらえる場面もあり、これが決断経験だ!と。

だけど、これは決めてもらった方針の中で何をするかを決めるという、どちらかと言えば戦術を任されていたというにすぎなかったなとすぐに感じました。

事業をどう伸ばしていくか、そのためにどんな組織を作っていくか。
正解がないなかで、これだと信じる方向を決める。

決断し実行するという経験は、メンバーの頃よりも格段にレベルが上がったように感じます。自分の決断によって組織の向き先が変わり、チームメンバーの時間を使うことになる。
だからこそ、学ぶことに対して費やす時間は今まで以上に増えました。「初めてやることだから」「新米だから」という言葉は通用しません。
責任を持って決断し、チームを引っ張れるようにエンジニアとしてのインプットはもちろん、組織づくりや経営のことも学んでいかなければと思っています。

施策の実行から目的の達成へ

エンジニアとしてコミットしていたのは、その時に組織でやるべきだと決められた施策を無事にリリースすること。
マネージャーになった最初の1ヶ月は、まだ開発者として大型の案件にも携わっておりそのリリースをやりきったー!と満足をしていました。

そんな時、上司に言われたのが「それでどれだけ効果があったの?」ということ。

その施策をやる目的が、例えば売上アップの武器を作るとか、ユーザー数を増やすとかあるはずなのに、私はいつしかリリースをすることが目的にすり替わっていました。その先の目的が果たせたかどうかまで目線を上げられていなかったのです。

それからは、何をするかよりも何を実現したいのかを意識するようになったと思います。これはマネージャーでなくても考えとして持っておけると強いですね。

成果の最大化のためにやるべきこと

エンジニアリングマネージャーとしては、マネジメントをしつつも開発から離れたくないという気持ちがありました。メンバーに背中で見せる意味でも、自分がスピード感を持って案件を前に進めることでの貢献の形もあるのだと。

少し経った頃、やらなければいけないことが山ほどある中で、自分が手を動かすことが最善ではないということを少しづつ感じ始めました。
きっかけは、部署や全社の開発組織の課題とそこに対するアクションを考えることを繰り返し、実行したアクションによる組織の変化を実感し始めたこと。

マネージャーの役目は成果を最大化することです。開発者ではなくマネージャーとなったからには、自分が開発するのではなく成果を最大化していくための環境を作る方が大事だなと実感が生まれ、開発をすることにこだわらなくなったというのが気持ち的な大きな変化です。

ただし、技術的なキャッチアップをおざなりにしていいということではありません。仕事として手を動かすことはほとんどなくなりましたが、方針を決めたりする上でエンジニアとしてのインプットは以前より一層欠かせなくなったと感じています。
仕事以外では開発する時間を取ったりもしていますが、開発基盤をどうしていくか、開発チームをどうしていくかを決断するためには開発者の時以上に網羅的に知っておく必要があり技術レベルは高いなと思います。なので、こういったエンジニアとしてのスキルアップも悪くないということをかつて悩んでいた頃の自分に伝えたいです^^

おわりに

この半年を振り返りながら書いてみましたが、正直日々悩みはつきません!インプットしながらやってみて改善を繰り返しているので、考えてみたことをこれからも言語化していきたいと思います。
キャリアを迷っているエンジニアの皆さんに少しでも届いたらいいな。

さー


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