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ルーティン

帰ってきてすぐに米を炊き、洗濯機を回し、それらを待っている間に冷蔵庫でミイラになりそうな順に野菜を五種類程引きずり出してコンソメと塩コショウのみで整えた適当な野菜スープを作る。
米が炊けたら日曜の夜にタッパーに詰め込んだお弁当用の作り置きと冷凍したブロッコリーを適当に詰めて冷蔵庫にしまう。
野菜スープに手をつける前に軽く浴槽を洗い、お湯を張る。平らげて洗い物を終え、洗濯を干し終わるる頃にはちょうどお風呂の準備ができている。

これが最近の帰宅後ルーティンであり、これ以上の効率のいい流れはないんじゃないだろうかと思っている。
ぬるめに張った湯船にその日の気分で選んだ入浴剤を入れて、いそいそと文庫本を持ち込む。
このタイミングでやっと私の心はオフモードに切り替わる。

三十分から小一時間、本を読んだりマッサージをしてみたりしながら湯船で過ごす。
ここでそんなにくつろげるのかと言われるほど、ごくごく狭いユニットバスだが、この時間が一番のびのびできる。

早く暖かくなるといい。そう思いながらも、この時間をおいしく堪能できるのは冬ならではなのかもしれないとも思う。

三月。どんな月になるだろうか。季節が変わることが、憂鬱にならないような月になることを願って。

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