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読書記録 │ 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。/標野 凪

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。 / 標野 凪

ちょっと久しぶりの読書になってしまいました。
忙しかったり、体調が優れなかったり、
推しの訃報に気分が落ち込んでしまったり、
8月は中盤から駆け足で終わりました。
こうやって歳を取っていくんだなあ。。
北海道でもすごく暑かった8月が終わり、
涼しく過ごしやすくなったことで、
やっと、のんびり本を読めました。


そんな話はさておき、
なるべくネタバレなしで読書感想文を、、
どんな話かというと、
 コロナ禍で、「丁寧な暮らし」に振り回されたり、生き方の多様性に悩まされたり、、
悩みを抱えた各章の主人公たちが、些細なきっかけで「喫茶ドードー」に訪ねてきます。
そして訪れた主人公の疲れたからだと強ばった心を、店主のそろりさんの寄り添う料理が優しくほぐす。。
そんな連続短編小説です。


近くにこんな喫茶店があったらいいのになぁ。。


多分、この本を読んだ多くの方がそう思うであろうような気がします。


人って大なり小なりなにかに悩んでいて、
心にどうしても余裕が持てない時ってあると思うんです。
そんな時に、すぐに1度立ち止まって考えることのできるきっかけを見つけるのは難しくないですか?
私は1人でぐるぐる考えてどんどん落ち込みがちなので、
喫茶ドードーのような、フッとその問題を俯瞰して見れる時間や場所があったらいいなと思いました。



登場人物のに悩みの種になる、嫌味なお客さんのところとかはほんとに、胸がギュッてなるくらい、描写がリアル。
接客業をしたことある人なら誰もが経験したことあるようなモヤモヤ感。
でも、喫茶ドードーに訪れることをきっかけに、
主人公なりにそれとなく折り合いがつく答えにたどり着けるのがいいなと思いました。



あと、出てくるメニュー全て美味しそう。。
喫茶店なのでオシャレではあるんですけど、ちょっと素朴で、なにより美味しそうなメニューが登場します。


連続短編小説だとは思ってなかったので、
嬉しい好きポイントでした!
続編ももちろん買ってあるので、今から読むのが楽しみ。


さて、書店員らしくどんな方に勧めるか、、
・ホッコリとしたお話が好きな方
・なにか悩み事がある方
・美味しそうなものが出てくる話が好きな方
・コロナ禍を題材とした本を読みたい方
同じ世界線の話なので繋がってはいるんですが、
短編なのもあり、描写がリアルで想像しやすいため、
読書初心者の方も読みやすいと思います。

(久しぶりに感想を書いたら、なかなかまとまらず。。なんだかぼんやりとした感想になってしまった気がします。
漢字が読めなくなるや、画力が下がるのと一緒で、
距離を置くと文を書く能力との親密度が下がりますね。。また仲良くなれるかな。)

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