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Mikoto
2024年2月5日 20:09
こちらの作品は前日の続きになります。こちらを先に読むことでより一層面白く感じるでしょう!第一章↓『失ったもの』_____第二章 過ち______ 肌に刺さるような痛みがする。きっと町中の電気がここに集まっていて、その電気が雨を分解し続けているからだろう。雨は重く、体が鉛のように感じた。 アタシはここで育った。タイムマシーンが発明されたこの街で。 この街に季節はないから、代わりにこ
2024年2月4日 22:36
___第一章 失ったもの___ 昼夜問わず、町中光が溢れ、永遠と思えるほどずっと車が視界を走る。車はカラフルな光の線のように見える。エンジンの音はしない。聞こえるのは、風を切る音だけ。 そんな高速道路の下。朝ですら光が届かない暗い民家に俺たちは住んでいた。サイボーグになった奴らはみんな頭がおかしくなっちまった。人を簡単に殺す。生身の人間をいたぶることを好んでる。そんな奴らだから、絶対に俺た