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親知らずを抜いた先に見えた景色

先月の右上下に続き、左上下の親知らずを抜いた私は、顔がぱんぱんまんを乗り越え、お口の世界に広がる四つの血湖。

痛みの度合いを事前に知りたかった私は、かれこれ数年前よりぐるぐるぐぐりリサーチだお♪(  が一個多いよ〜もう〜かあいいんだから〜;)を開始し、今日までそれを積み重ねてきました。

手術日、顔面蒼白で、ぅぇっつぅぇっ! とはっきり声に出しながらオペ室に入った私はあれあれと言う間にバナナ味の何かを口に刺され、バナナ味美味ちーと思っている間に、お生まれになった私の歯達を愛でる先生たちの声が

可愛い〜♡見て見てこんなに可愛い歯デスヨ〜♡

その一声でここまで人集まってくるものなんだね////みんなですごいヨシヨシツンツンしてる/// 誰か忘れたけど音楽家は少しくらい変人でいないとって得意げに言ってた人のことが頭に浮かんだ。あなた多分すごく普通…

二度目の手術で心に残ったことといえば、その日が実習初日の衛生士さんが、私の顔の上のライトを手癖のように上下にスライドさせ続ける攻撃をしてきていたことくらいで、ほんま目パチやで

その日も私の歯はたくさんの人に愛でられ、愛され、前回と同じく持って帰ることを強く勧められましたが、それを丁重にお断りした後に聞こえた

そうか〜!わっかりました! んじゃ、義歯にすっか

っていうのが、世の中知らない方が良いこともあるんだヨの類の色々な想像を膨らませるなと思いながら帰路につきました。