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自己効力感と自己肯定感との違いと、強みと弱点、起業家に必要なのはどっちの能力?

自己効力感は、
バンデューラが提唱しました。

最近、
自己肯定感という言葉が
結構、出回っていますが、

自己効力感と自己肯定感とは、
似ているのですが、
少し違います。

自己効力感は、
「自分は、目標達成能力を
持っていると認識すること」
平たく言うと、
自分には達成できる能力がある
と信じている状態のことですね。

そのため、
自己効力感が高いと、
・積極的に動きますし、
・困難にもめげずチャレンジします

当然、
・成果も出やすく、
・失敗してもめげません。
・意欲もモチベーションも
 高く保てるようになります。

まさに、
起業家向きの精神になるわけです。

これに対し、
自己肯定感は、
能力があるかないかに関係なく
「自分には価値がある」と認める
感情を言います。
平たく言うと、
ありのままの自分を
無条件に肯定している感じです。

できる根拠や能力がなくても
自分を認める自己肯定感の高い人
もいれば、

十分出来ているのに、
優れた他者と比較してしまい
自己肯定感が低い人もいます。

目標とする人を見つけ、
行動や考え方を学ぶことは、
悪いことではないのですが、

自己肯定感の低い人は、
「この人にできるのに
なぜ自分は出来ないのか」
と、精神的に落ち込みやすい
傾向があります。
いわば、自分から
落ち込み材料を見つけに行って、
自分を否定する感じでしょうか。

また、
自己肯定感が低い人は、
幼少期から、
出来の良い兄弟と比較されたり、
大きな失敗がトラウマになっている
と言う場合もあります。

そして、

自己肯定感が低い人は、
・失敗しそうなことから逃げる傾向
・新しい挑戦から逃げる傾向
・承認要求が強い傾向
・他者依存の傾向
・必要以上に落ち込む傾向
・完璧主義の傾向
・「〜ねばならない」の傾向
等の特徴があります。

さて、
自己効力感と自己肯定感
高める方法もあります。

バンデューラによると、
自己効力感を高めるには、
・実際に何かをやり遂げ
 成功体験を持つこと
 (小さな成功体験を積む)
・他人の成功体験を
 擬似体験してみること
 (ロールモデルに学ぶ)
・周りの人から「君ならできる」
 と励まされること
・ワクワクできる環境に身を置く
などが効果的としています。

一方、
自己肯定感を高めるには、
先ほど挙げた
自己肯定感の低い人の逆を
すればいいわけで、
・自分の不安を客観的に見る
 (無駄に悩んだり卑下していないかをチェック)
・自分の頑張りを認める
・友人が同じ悩みを相談してきたら
 どうアドバイスするか考えてみる
等が良いとされています。

つまり、

自己効力感は、
「自己の能力」の認知状態を
高めることが大切なので、
成功体験を積んで認知を変える
ことで高まるのに対し、


自己肯定感は、
「能力の有無」でなく、
いわば、根拠なくてもできると思えるのかどうか
と言う感情を変化させることが
大切なので、本人の歪んだ意識・認知を
正しくすることで高まると言うことですね。

起業家に必要なのは、
高い自己効力感ではないでしょうか。

©️2023 ようてんとなーたん


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