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藤井風さんの優しい歌声にふれて

私の職場(商業施設)では、開店前に一つの曲が流れる。
毎月従業員の誰かが選曲した曲だ。
一例として、過去にはQueenの『 We Will Rock You』やゆずの『虹』が流れた。
ポジティブな内容の曲が多い。

はじめて藤井風さんの曲が開店前に流れてきた時、誰の曲か知らないけれど『優しい声だな』というのが第一印象だった。
サビの部分の声の伸びやかさがきれいで、カラオケで歌ったら気持ち良さそうだな、なんてことを思った。

数日後には曲の出だしのフレーズ『あなたは夕日に溶けて わたしは夜明けに消えて』という言葉が耳に残るようになった。
なんて詩的なんだろう。
穏やかに波打つ海、遠くに見える水平線が頭に浮かんでは消えた。曲の中のふたりは別れるところなのか、復縁するカップルなのだろうか。歌詞が気になりだした。
なにより『誰が歌っているのだろう』と思った。

Googleで歌い出し検索をした。そして知った。
この曲は藤井風さんの『帰ろう』という曲なのだと。

仕事前にこの曲を聞くと、心の中が洗い流されてリセットされる。あたらしい一日が始まったことを身体が感じとる。純粋な笑顔がお客様に向けられる準備が整う。
声とメロディーの浄化作用がすばらしく、音楽の持つ力ってすごいな、と改めて感じた。

新しい曲に出会えたときの喜び。なんて幸せなんだろう。こうした小さな幸福の積み重ねが人生を豊かなものにしていくのではないか。

平凡なわたしでも、特別な能力は何一つなくても、さまざまな出会いのなか毎日幸せに生きている。


#やさしさにふれて

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