見出し画像

新型コロナ【結膜感染の話3】また妄想かよ

 3月末のプレ論文で眼鏡着用と感染確率について言及していたので紹介。

 要約すると、「常々眼鏡してる人はcovid-19に感染しにくいっぽいみたいだよ」とのこと。

 ついでに私の過去記事も紹介。


 以前、別の記事でも「ゴーグルまでは大袈裟だけど、簡易飛沫対策に伊達メガネくらいしとくといいよー」的な内容を書いたけれど、こうして眼鏡着用に言及した(プレ)論文が出てくると、素人の妄想が役に立つことも(たまには)あるのかなという気になってくる(自意識のこじれ)。

 と言いつつ、私はこういった統計的な論文よりも実験的な論文のほうが好みです。何故なら、感染症に関しては統計にあまり信用が無いから。素人の分際で恐縮だけど、この論文の統計方法も雑すぎて、結果はなんとなく納得のできる内容とは言え、「ふぅ~ん」程度の認識にとどめている。

 というかこの論文では、眼鏡してない人の「結膜感染」と、眼鏡してない人の(マスクの隙間による)「口腔鼻腔感染」が区別されておらず、
 ・眼鏡により大きな飛沫から守られた
 ・眼鏡によりマスクの隙間を塞ぐことができた
のどちらのケースなのかは読み取ることができない。(そこ重要かと)

 さらに私は、結膜への大量曝露で強い症状に至った感染者は後遺症発生率が高いのでは?と思っており、「どの部位で曝露したか」というのは症状や後遺症に関連する大きな要素だと考えています。(素人が偉そうに言う)


 話変わり、、以前、コロナ禍初期に後遺症で悩んでいた若い方とのやり取りの中で、「この方は結膜から感染したかも」という仮説を立てました。
 感染疑惑の瞬間(電車内で飛沫浴びる)から、目の違和感を覚えるまで数時間。結膜炎になるまで約1日。そこから体調が狂い始めて高熱となるも、咽頭粘膜ぬぐい検体でのPCRは陰性。最終的に(ウイルスが血管経由で肺に到達して)咳が出始めて喉や鼻の症状が出るようになってからの咽頭粘膜ぬぐい検体でのPCRで初めて陽性になったと聞きました(結膜感染疑惑から陽性判定まで2週間)。
 なぜ結膜拭い検体でPCR検査をしないのか謎すぎる案件。

 2020年の1月末に「目からの感染に気をつけろ!」と警鐘を鳴らし、結膜炎発症の数日後に重症化して亡くなった中国の若き医師を思い出します。


 結膜感染自体は、エアロゾル環境では(ウイルス量が少ないので)長居しなければよほど大丈夫と思われますが、症状のある方のノーマスクくしゃみなどを眼前で食らった場合、即洗い流したほうが良いかと思います。
 というか、伊達でもいいから眼鏡をしておけば、(ウイルスを大量に含む)大きな飛沫はある程度は防げるはず。眼鏡が嫌なら、くしゃみされたあと数分は目を閉じておきましょう。

 結膜での受容体ACE2発現量は他の臓器に比べて全然少ないけれど、結膜は毛細血管が大量にあるため、大量に喰らえばウイルスが血管に移行してしまいます。血管に大量かつ同時に移行した場合、免疫攻撃が間に合わず、体中にウイルスが行き渡ってしまいます。
 コロナ禍初期で結膜炎~高熱倦怠感に至った人の後遺症発症率はけっこう高いと感じており、「あの頃は日本でもノーマスクくしゃみする人多かったよなぁ」と思い起こす今日このごろ。

 ま、目への曝露なんて、(マスク人口が多いためか)そもそもの空間飛沫量の少ない現在の日本ではそんなに気にする必要はありませんが、大量曝露はしないに越したことはありません。まず目の前の人に大きな飛沫を浴びせないように気をつけましょう。(特に子供)

 こども繋がりで、、、近々、幼児の重症肝炎の記事2を書く予定。


以下おすすめ記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?