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元ホテルマンが感じた、旅人が旅先にもたらすギフトとは?


「旅」という言葉の周りにいる人は大きく分けて2種類あります。それは、"旅人"と"旅先の人"です。
恐らくこれを読んでくださっている方は前者が多いのではないでしょうか。

では、旅人にとっての「旅の魅力」とは何か?そう聞かれたとき、あなたはどんな答えを思い浮かべますか?

きっと、「旅」は日常にない特別感のある魅力を味わえる、言わば「旅人が魅力を感じるためのもの」「旅人による旅人のためのもの」という印象を持つ方も多いのではないかと思います。

昨年までホテルマンとして働いていた私は、旅が大好きな"旅人"としての顔もあれば、旅人を出迎える”旅先の人”の顔も持ち合わせていました。
一見、旅人は旅先からたくさんのギフトを得ているというイメージがありましたが、実は旅先の人の視点で旅を考えると、むしろ旅人から多くのギフトを受け取っていたことに気づきました。

今回は元ホテルマンの私が、旅人からどんなギフトを受け取っていたのかについて"旅先の人"目線でお話します!
"旅人"の皆さんがこれを知ることで、皆さん自身の旅の見え方がちょっと変わり、旅を更に楽しむ秘訣を学べること間違いなしです!

日常に感じることが、旅人の来訪によって「特別感」の再発見になる!


旅人からすると、旅先は非日常的で刺激的。
一方で、その旅先の人にとってみると、日常的な風景。
同じ場所であっても人によって見方や感じ方が違うのは、それぞれが過ごす日常が異なるからこそ。

逆を言えば、旅人の素直な感動や感想は、旅先の人にとっての「その土地の魅力再発見」というプレゼントに繋がるのです。


私がホテルマンとして働いていた地域では、その土地の魅力として季節を問わず年に15回ほど花火大会が開催されていました。
”旅先の人”として働くうちにだんだんと「花火を見ること」が日常化してしまうこともしばしば。

ですが、いらっしゃるお客様(旅人)からいただく「感動しました!」の言葉を聞いて、やっぱりこの地域の花火は人に感動を与える素晴らしいものなんだ!と再認識することもあったり、「大浴場から見ると、水面に花火が反射して見えるのでとっても綺麗でしたよ!」と自分も知らなかった魅力に気付かされたり。

旅人が「非日常」というフィルターで見えた景色、そこから紡ぎ出される言葉は、旅先の人にとっての日常のきらめき再発掘に繋がっているのです。


旅人が「旅先の魅力発信者」となり、新たな来訪者と出会うきっかけをくれる!


皆さんが旅先を探すとき、どのようにリサーチして旅先を選んでいますか?

ホテルで働いていた際にいらっしゃったお客様へ来館のきっかけを聞くと、「知人に勧められて来たんです」「ネットで評判を見て素敵だと思ったから」と、他者からの影響で魅力を知って来てくださる方がとても多くいらっしゃいました。

SNSが普及している今、旅に出たいと思っている方々にとって、”旅人”の皆さんの情報は宝です。
また、"旅先の人"にとっても、その宝を経由して来てくださる新たな来訪者との出会いは、"旅人"がくれた大きなプレゼントです。

"旅人"の皆さんにとって、旅に出ること=非日常感を得られている実感が湧きやすいと思いますが、実は知らず知らずのうちに旅先にもたくさんの贈り物をもたらしているのです。


いかがでしたでしょうか?
あなたの旅への一歩が、また誰かのきっかけを作る。
旅人だからこそもたらせる、目には見えない「ギフト」を届けに、次の旅へ出かけましょう!

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