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やっと、"時間"から解放された

学生時代。

テスト計画表の"勉強時間"欄にはいつも「△」あるいは「もう少し頑張ろう」とコメントされていた。
成績は良かった。宿題も終わっていた。早く終わるから時間が短いだけなのに、何がいけないのだろう?と思った。

同じ塾の子に、「あんたより私の方が頑張ってるのに」と言われた。
2クラスに分かれている中で、彼女は通常クラス、私は上位クラスだった。
彼女は自習にも熱心に通っていた。一方の私は自習はおろか、授業にすら毎回遅刻していた。
成績の差も、努力の差も事実なので、何も返す言葉がなかった。
ただ、突っ掛かられないためには、頑張るフリをしないといけないのか?という疑問だけが残った。


社会人になって、上司から「同期と比べて残業が少ないから、もう少し頑張ってほしい」と言われた。
私は同期の2倍の売上を立てていた。

ずっとこうなんだなと思った。これだけ学生時代から同じ状況になるということは、私側が何か欠けているのだろうと思った。


ところが今の職場に入って、初めて状況が変わった。

「短い時間で成果を出している」と評価してもらえる。
残業0時間でも、「アヤノさんがサボっているわけじゃないことは、見ていたらわかるよ」と言ってもらえる。

ああ、やっと"時間"から解放された、と思った。

自分は変わっていなくても、環境次第で評価が一変することを知った。
ずっと生きづらさを感じていた私が、23歳にしてようやく"合う環境"に出会えたのだ。

場所を選ぶ自由があるって、ものすごく幸せなことだ。

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