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ディグ・モードvol.39「アシュリー ウィリアムス(ASHLEY WILLIAMS)」

アシュリーウィリアムス(ASHLEY WILLIAMS)は、デザイナーのアシュリー・ウィリアムス(Ashley Williams)が設立したロンドン拠点のファッション ブランド。2013年にデビューし、2019年にはソウル ファッション ウィークでショーを開催した。彼女にとって、ファッションや服づくりはコミュニケーションの形であり、自身のブランドは内なるメッセージである。


ジェレミー・スコットの影響でファッションにハマる

2021年春夏コレクションのzine(Courtesy of ASHLEY WILLIAMS)

アシュリーは幼い頃から服に興味を持っていた。ファッション業界についてはあまり知らなかったが、自分の服を作るのが好きだった。少し大きくなってからジェレミー・スコット(Jeremy Scott)を知り、彼の影響でファッションにのめり込んだ。その頃から彼女は雑誌を買うようになり、ますますハマっていった。

彼女はウェストミンスター大学に入学し、ファッション デザインを勉強した。自身のブランド設立が実現するきっかけとなったのは、新進気鋭のファッション インキュベーターであるファッション イースト(Fashion East)から、2013年2月に開催されるショーで修士課程の卒業コレクションを発表しないかと打診を受けたことだ。

2017年春夏コレクション(Photography by Marcus Tondo / Indigital.tv)

当時について彼女は、想定外の提案に興奮し、卒業コレクションを作る過程がとても楽しかったと振り返っている。アシュリーは制作を続けるなかで、頭の中にアイデアを持ち、それを具体化することが本当にやりたいことだと気づいた。

「想像力が現実に着地するのはとても嬉しくて楽しいことです。本当にそこからすべてが始まり、私はただ進み続けました」と彼女は『Refinery29』のインタビューで語っている。

ロンドンを飛び出しソウルでショーを開催

2020年春夏コレクション(Photography via DAZED

その後、アシュリーはファッション イーストで数シーズンほどショーをおこない、2015年春夏コレクションのロンドン ファッション ウィークで初の単独ランウェイ ショーを開催。2019年、彼女はロンドンを飛び出して韓国に向かい、ソウル ファッション ウィークでショーをおこなった2番目の英国人デザイナーになった。

彼女のブランドは、年齢相応の服装を無視して自己表現をする、同じ志を持った女性たちの共感を呼び続けている。デザイナーにとって、ファッションと服づくりはコミュニケーションの形であり、自分自身を最も自由に表現できるものだ。作品に見られる「First Born」や「Don't Know Don't Care」などの言葉は、その時の彼女の気持ちで本能的に出てきたものである。

ブランドは内なるメッセージ

アシュリー・ウィリアムス(Photography by Jonny Cochrane & Morgane Lay)

アシュリーは服づくりにおいて、ヴィンテージの影響をたくさん受けているが、それは日々進化し、変化している。それについて、「良いセンスと悪趣味が混ざり合った、ハイ アンド ロー ファッションです」と彼女は『Korea JoongAng Daily』で語っている。

彼女は自分の服をたくさん着ていて、それを着崩すことも多い。デザイナーにとって、自身のブランドは必ずしも分身ではなく、言語を意味する。それはつまり、アシュリーが日々表現しているわけではない内側からのメッセージである。

この記事は、フリーランスで翻訳や海外アパレルブランドの日本向けPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、自身のファッション業界に対する見識を広める目的で書いたものです。

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