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ディグ・モードvol.28「ホープ マコーレー(HOPE MACAULAY)」

ホープ マコーレー(HOPE MACAULAY)は、北アイルランドのデザイナー、ホープ・マコーレー(Hope Macaulay)が設立したファッション ブランド。カラフルなカラー ブロッキングとバルーン カフスリーブを備えたニット ジャケットや、ファンタジーなプリントがブランドのトレードマーク。


カラフルが好き、白黒は嫌い

(Courtesy of HOPE MACAULAY)

ホープがファッション業界でのキャリアを目指したきっかけは、クリエイティブな家系に生まれたことだ。母親のレスリー(Lesley)はファッション スタイリストで、父親のトニー(Tony)は作家兼ブロードキャスター、妹のベス(Beth)はビデオグラファーをしている。6歳のとき、祖母が編み物を教えてくれたことをきっかけに、ホープは編み物が好きになった。

ニットに対する彼女の情熱は、大学で加速。学位を取得する前に1年間、英国エプソムにあるUCA芸術大学(University for the Creative Arts)に通い、アートとデザインの基礎コースを受講した。そこで彼女はたくさんの色、模様、テクスチャーを実験した。

その後、ケント州ロチェスターの芸術大学でファッション テキスタイル: プリント(Fashion Textiles: Print)の学士号を取得。「私のルックは間違いなく遊び心があり、カラフルです。大学で『白黒』のプロジェクトをやったのを覚えていますが、それは嫌いでした」と彼女は振り返っている。2018年に大学を卒業後、ホープは自身のブランドに取り組み始めた。

抜歯の笑気ガスでシュルレアリスムに目覚める

2022年秋冬コレクション(Courtesy of HOPE MACAULAY)

ホープのコレクションはシュルレアリスムにインスパイアされている。彼女の卒業コレクションは、ローマの歴史や神話、芸術に着想を得た『シュールなローマ(A Surreal Rome)』と名付けられた。「私はシュルレアリスムが好きで、ヴィヴィアン・ウエストウッドの作品のようにトリッピーでアシンメトリーなものも好きです」と彼女は『Ulster Tatler』で語っている。

彼女がシュルレアリスムに目覚めたのは、奇妙なことに、歯科医での抜歯がきっかけだ。歯を抜くときに使用された笑気ガスで非常に恐ろしい幻覚を感じた彼女は、脳の作用に惹きつけられ、心や物事の見方について探究を始めた。

アート、カラー、ファッションを愛する人のためのもの

ホープ・マコーレー(Courtesy of HOPE MACAULAY)

彼女は8歳のときの落書きから学校でのアートワークまで、変わらないスタイルを持っており、ずっと好んでいるのは色や絵画、コラージュ、陶器、テキスタイルだ。素材は彼女にインスピレーションを与え、さまざまなテキスタイルの実験欲を湧き立たせている。

ホープ マコーレーは、ホープが作り出すディストーションと魔法の世界だ。彼女はさまざまなテクスチャーやテクニックを混ぜ合わせることを好み、常に新しいことを試したり、技術を開発したりしている。ホープ マコーレーの服に年齢制限はない。アート、カラー、ファッションを愛する人のためのものだ。

この記事は、フリーランスで翻訳や海外アパレルブランドの日本向けPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、自身のファッション業界に対する見識を広める目的で書いたものです。

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