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自分の事を“少し“認めてあげれた日②

前回の続きです→


卒業式の日に好きな男の子の第二ボタンを貰う儀式(あれって今でもあるのかな?笑)

当時好きだった幼馴染の子はモテ男で、私なんかに第二ボタンをくれるはずがないと思っていたので申し込む気すらありませんでした。

その子とは同じ高校に通う事が決まっていたので、自分の気持ちがバレて後々気まずくなりたくなかったってのもあります。

ですが、何故かその子から第二ボタンとジャージを貰いました。

(どう考えても普通じゃないのに、その時の私は超絶ネガティブ女なので、邪魔だから処分したくて私にあげたのかな??と思っただけでした…。笑)


卒業式の後、さすがに高校生になるんだからとお母さんに眉を整えてもらい、高校の合格祝いだと言われて美容室で縮毛矯正をしてもらいました。

そんな自分の変わった姿を鏡で見た時は、「気持ち悪い」「似合わない」「恥ずかしい」と思いました。

卒業式から数日後の終了式の日に、お世話になった先生にお礼を言いに友達と学校へ行く予定でした。

こんな姿を同級生に見られるの?

笑われる。恥ずかしい。行きたくない。

高校にも同じ中学の子が何人かいる。

会いたくない。高校にも行きたくない。


すごいマイナス思考ですよね。

こんな女が、数年後には自分で自分のことを「そこそこ可愛い」とまで言う様になります。


終了式の日、仮病を使うことも出来ず、嫌々友達と学校へ向かいました。

友達もみんな眉を整え、髪型も変えていました。

元々美人な子達だったけどさらに垢抜けた事で、急に大人になった感じがしました。

もしも…お母さんの言うことを聞かず何もせず今日を迎えていたら私は逆に浮いてしまっていたんだな、と気付いてお母さんに感謝しました。

学校に着くと、卒業した同級生のほとんど全員が、わたし達と同じように垢抜けていました。

なんだ。

私が変わったくらいで別に誰も驚かないし、気付かれもしないんじゃん…思ってたより平気だったんだな。

と安心した瞬間、後ろからトントンと誰かに肩を叩かれ振り返ると、同じクラスのヤンキーめな女の子達でした。

同じ小学校出身で普通に喋る仲だったので、

「わぁ〜久しぶり!元気だった!?てか髪色凄いねぇ!かわいい!!」と私が話しかけると、

「うん。てか、〇〇(まほろば。)めっちゃ可愛くなったじゃん!化粧もしてる!?え、してないの!?!?髪の毛もめっちゃ良い!!可愛いよ!!!!!!」

と、まさかの反応。

えっ、か…かわいい?お世辞でも嬉しい…!!!しかも金髪ミニスカのバリバリ化粧してる子達に褒められた!

その後も仲良い子だけでなく、あまり喋ったことのなかった子達にもすれ違う度に「可愛い」と言われまくるというまさかの展開。

変わったら笑われると思ってたけど、女の子はちゃんと褒めてくれるんだ。よくよく考えたら、別にみんな悪口を言ってきた事なかったもんな…。と、その時になってやっとで気づきました。


でも、問題は男子なんですよね。

容姿いじりをするのは男子だったので、私は中学生の頃から男嫌いになってました。同じ学校の男子で何も考えずに喋れるのは好きだった幼馴染の子だけ。

ですが心配損で、その日私が知る限りでは、特に男子に容姿のことを笑われてる様子はなかったです。

それどころかその日、同級生の男の子に告白されました。

それまで、同じ学校の男子に告白されても

(どうせ罰ゲームとか、私なら本気にすると思って反応見て陰で笑ってるんでしょ。)

なんて、卑屈な考えになりながら断ってきました。

その日の告白もちょっとはそんな卑屈な考えになりながらも、でも、きちんと相手の顔を見て話す事ができました。


周りに可愛いって言われたから調子に乗った訳ではなくて、お世辞だとは分かってます。

本当に可愛いかどうかは重要ではないんです。

私に対して「お前はブスだ」って言葉を向けているのは私自身だったって事に気づけた事が大切なんです。

誰よりも私が私のことをいちばん傷付けてたんです。


その事に気付けたその日の帰り道は、久しぶりに下を向かずに顔を上げて歩けました。


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その日の夜、幼馴染とメールしてて数日後に2人で遊ぶ約束をしました。


(度々登場するこの幼馴染とのことはいつか記事にしますが、ちょっと私たちの関係は特殊でした。

思春期真っ盛りの中学生の頃でも関係なく、部活のない日はよく一緒に遊んでいたので周りからは、なんで付き合わないの?と言われてました。

でも両想いだったわけでもなんでもなくて、

私はその子の事が好きだと周りには言いながらも、他の人とお付き合いしたりしていましたし、相手も私の友達の事が好きでよく相談に乗っていました。


ちなみに今現在、その幼馴染とは連絡を取ってません。

その後、私がどんどんクズになっていき、大切な関係を壊す事になります。)


数日後、2人で遊びに行った日の帰り道。

何故だか急に、無性に、言わなきゃいけない気がしてきて。

別れ際に「気付いてたと思うけど、実は好きなんだよね。」と急に伝えて、そのまま相手の反応を見ずに家に帰りました。

冒頭にも書きましたが、その子と同じ高校に行くことも決まってたし、相手は何故かすごくモテる子だったので、何があっても告白する気はありませんでした。

本気で好きだった訳でもなかったと思います。

友達が好きな子の話でいつも盛り上がってて、輪に入りたいからって気持ちででっち上げた好きな人でした。相手には申し訳ないけど。


それでも何故告白みたいなことをしてしまったのか…


多分、自分で自分のことを認めてあげれたからなんだと思います。


「私みたいな人に好きだと言われると可哀想」と言う気持ちから、相手に好きだとバレたくなかった私。

そんな私とサヨナラしたかったんだと思います。

好きな気持ちが溢れ出てきた、とかそういうキュンキュンするものではありません。

それどころか、好きだと伝えた瞬間に、びっくりするくらいに相手のことはもうどうでも良くなりました。


すごく優しい人だったから、

小さい頃から親同士も仲良かったから、

だからこんな私みたいな人とも、中学生になっても避けることなく喋ってくれて

無碍にできないから、部活が休みの日は一緒に遊びに行ってくれてた。

でも、終了式のあの日から私は私の事が少し好きになれたし、自信がついた。

だからもう彼の優しさに甘えるのはやめよう。

あの告白はそんな気持ちの表れだったんだと、今になっては思います。


あの告白(っぽい)事をした日から、私は自分で自分を馬鹿にして蔑む回数が減っていきました。


大したことは何もしてないんです。

眉を整えて、髪を綺麗にした。ただそれだけ。

でもそれによって、初めて周りの声がちゃんとクリアに聞こえてきました。

今まで悪口や蔑んでいるように聞こえた大半の声は、自分の声だったんだなって気づきました。


まだまだ自分のことは大好きだと言えないけど、

でも、ちょっと認めてあげる事ができた大切な日。


あの日があって、それから壮絶で波乱万丈(?)な日々を超えて、今は自分のことを「そこそこ可愛い」と思えるようになりました。


自分のことを可愛くないと思う気持ちはもちろん心の奥底にまだあるし、そんなの死ぬまで消えません。

でも、自分のことを可愛くないと思ってる人に言いたいのは、

「可愛くない」を「可愛い」で覆ってあげてください。

かさぶたみたいに「可愛い」で蓋してあげるんです。


私は確かに、顔のパーツは整ってない方ではなかったので、ほんのちょっとの変化で自分に自信を持てるようになりました。

正直、顔に関しては多少恵まれてます。


でも、顔が整ってる云々差し引いても、自分のことを可愛いと思ってる女の子が笑うと、誰でもほんとに可愛いんです。いやまじで。

目の前の男の子があなたのこと可愛いと思ってなくて蔑んでるかもしれない。

でも、その男には悪いけど言わせて。

どうせその程度の男よ?

そいつかっこ良く見える?どうせ髪の毛で雰囲気作ってるだけじゃないの?

女の子に対して可愛くないって言う男なんてほっとけ。ろくなやつじゃないし、どうせ地獄に落ちる。そういう奴は本当に良い女には好かれないから。それ相応のとこで収まる奴だから。

あなたはそんな男とそれ相応の女性なの?違うでしょ?

あと男の子の可愛いって、女の子の思ってる可愛いと全然違くて、ストライクゾーンめちゃくちゃ広いから!

目が細くて吊り目な子ってあまり好かれないかと思うじゃん?(これまたごめんだけどぶっちゃける)

でも男の人ってそういう子を案外可愛いって言ったりするのよ。不思議なことに。

でもね、自分のことを「私なんて可愛くない。消えたい。整形したい(別に悪い事じゃないよ)。」ばかり言ってたり、呟いたりしてる子って、顔にそういう相が出てるんだよね。

男の人って案外そういうの感じ取ってる。

ぶりっ子に騙される男多いよね、ってよく女はぶりっ子の悪口言うけど、そりゃぶりっ子って多少なりとも自分のこと可愛いと思ってるから自信が表に出ててキラキラしてるもん。かわいいよ。

私なんて可愛くない。って暗い考えしてる子と一緒にいて楽しい?男性はカウンセラーじゃないんだから金貰わない限りそんな子の相手してられないよね。


かわいくなるための努力もせずに

わたしは可愛いから大丈夫!って勘違い野郎になれって話をしてるわけではないんだけど、

でも今、あなたが可愛くないと思い込んで、塞ぎ込んで、自分自身で自分のことを傷付けているのなら、

その傷の上に「わたしって実はちょっとかわいいかも」って薄ーい絆創膏を貼るとこから初めて欲しい。


自分に自信のある子は、どんな子でも絶対に可愛いから。



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