恋人


知り合って3年になる大好きな人の話。


出会いは、私たちを知っている友達みんなに映画みたいと言われるほど、そして自分自身でも本当にそう思うほど運命的でした。

偶然に知り合って、好きになるとほぼ同時に付き合って。

冷静に振り返っても人生イチの激動。あの時行動を起こしていなかったら、なんて考えたら怖くなるくらい。そして恋人との出会いを抜きにしても自分の中で大きな挑戦だったその出来事はおかげで人生を変えるような超ビックな出来事になってしまった。


自分にないものを持っている。


好きになるには十分な理由だと思う。

基本的に自分のことはずっと好きだし他の誰かになりたいなんて思ったことはないし、高校生の時なんか全世界の高校生の中で自分が一番幸せな人間だと本気で思っていた。でもそれは自分の全てに満足しているとかでは決してなくて、全要素を総動員して、そしたら平均私がいちばんマシかなみたいな、そういうこと。

私の中でその平均値を下げていた最も大きな要因を、持っていた。

私がすごく頑張って、挑戦した、思い切った結果と、彼にとっての普通が、同じレベルだった。同じレベルだから、出会えたのだけど。


行動力がある彼をひたすらにすごいと感心し続けて、追いかけたい追いつきたいと思って、私は追いかけるメリットがあるけれどあなたには何の良さがあるのと疑問に思って、私たちの関係は終わった。



第2章は、私のことを分かっている、私も彼のことを分かっている、その関係性を信じられると思ったことから始まった。


他人に自分のことを理解してほしいと思うことはあまりなくて、それは理解できなくても当然だから。

簡単に理解できるほどたくさんの情報をさらけ出しているつもりもない。それは全てを知ってほしいとすら思わないから。見せていない部分があってもそれは親しくないとか嫌いとかではなくて、ある部分で共感できるのなら私にとっては十分に友達だ。一方的ですみません。でも全部話すのが友達だよねみたいな付き合いは違うんじゃないのと常々。


だから私のこと分かってる~~~と思える存在レアすぎて、やっぱり大切となってしまいまして。


第1章と第2章と、表面上の関係は変わらないけれど、私の中での存在と立ち位置はまるっと変わって、

前半で私の平均値上げてもらって、現在それの維持、言い換えれば自己肯定感と趣味と将来の暮らしに対する夢を私の内部に存在させ続ける役目を果たしている、それが私と彼の3年間の関係です。




今日も外にご飯を食べに行ったら、おしゃれなカフェでも個人経営の食堂でもなく半セルフサービスの定食チェーン店で、店を出る時、ごちそうさまです~と店員さんに言っていた。

出会った頃から変わらず、素敵だ。

これは世の中、意外と少数派。何年もカフェで働いて、良くも悪くも本当に本当にいろいろなお客さんを見てきた私は、きっと人生でいちばん一緒に出掛ける人がこの人で良かった、と心から思っています。

いつどこに行っても、気持ちがいい。



大好きで大尊敬で良き理解者で、私がいなくちゃ生きていけないでしょう、と言えるほどの関係になったので100点満点?



一緒にいることでダメ人間にならないように、成長要因のひとつでありたい。次なる目標。