Photo by m_oonote 香水 13 もり はくし 2020年1月14日 00:41 小瓶がカラになった。琥珀色の液体が、数年という時間をかけて空中へ消えた。柔らかく甘いあの香りはすでに私のものとなり、そして彼の香りだ。手渡されたあの日には、こうなることなどまるで見えてはいなかったのに。私の人生から手を離した彼が、香りの奥に漂う。 ダウンロード copy #詩 #言葉 #現代詩 #香水 #香り 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート