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水族館のこと


こんにちは、広野です。

またまたお天気が悪い日が続いている。

正直広野はちょっと不機嫌です。

洗濯物はやはりカラッと乾いてほしいし、シーツも洗いたいし、布団も干したい。

それなのにお天気が常に悪いし、曇りでもいつ降り出すかわからないから恐ろしくて結局なにもできない。


お掃除も実は結構好きで、3日に1度は掃除機をかけたいけど、仕事をはじめてからはなかなか難しく、せめて休日だけでも、と思うものの、りんりんが寝ていてできなかったり、窓を大きく開けて換気できなかったりで、思ったとおりの掃除ができない・・・。

来週も低気圧の関係で、通して天気は優れない模様。



フラストレーションです。


嫌なことをつらつら書いても仕方がないので、昨日水族館に行ったんで、水族館のことを書きます。

昨日行ったところはしながわ水族館ですが、今日は名古屋港について書きます!

しながわは次に書きます!

※今回はかなり長くなってしまったので、見出しつけます・・・。

以下目次です。


広野と水族館


広野は元々水族館好きです。

前になんかで書いたかもしれんが、旅行に行ったり遠方に出張で前後休みが取れたりしたら、必ず水族館に行く。


目覚めは、大学1年の時。

りんりんとの最初のデートに選んだのが名古屋港水族館だった。

なんで水族館に行こうとなったかは忘れた。

たぶん飲んでいた時、水族館に行きたいとか話していたのだろう。

全く覚えてないけど。


そう、そのデートで名古屋港水族館に来たときのことだ。

名港線の終点 名古屋港駅で下車し、タイルアートのイルカちゃんたちを横目に少し長いエスカレーターを登る。

スクランブル交差点を渡り、寂れた商業施設(ご飯を食べたり、お土産を買ったりするところ。もちろん寿がきやもあるよ!)の間を抜けると、眼前に名古屋港に止まった南極探索船ふじがドーンと現れる。

これも立派で格好いい。でもなんでオレンジなん?

もっと格好いい色でも良かった気がする。まあいい。


見た目もインパクトありますけど、中も大変面白いんですよ。

当時南極調査をしていた人々のマネキンがたくさんあり、自分もその一味になった気分で船内を探検できる。古い施設なので、ちょっと違う奥ゆかしさもある。博物館としての学び的面白さも抜群。

名古屋港へ行ったら水族館とセットで見に行ってください。


ふじを眼前に、やや右に視界を振ると、これまた大きくてピッカピカシルバーの球体が乗った目立ちまくりの建物がある。

これが名古屋港水族館だ。

とにかくでかい。なんかの本で読んだが、名古屋港水族館は総工費がめちゃくちゃ掛かっているらしい。その分規模も大きいし、蓄水量も多い。

真隣が海なので、排水も引水だけでなく、伊勢湾へのルートも確保されているので、水槽のお魚ちゃんたちの入れ替えも余裕ですね。

しかも名古屋港は工業港だから大きな船がたくさん。

遠方の水族館や海から転入してきた海獣や魚も搬入しやすい。

水族館は辺鄙な場所にあることが多いけど、港に面している利点の大きさを考えると本当に納得です。


それで、初デートによる謎に浮足立った感情のまま入場。

ゲートをくぐると、さっそく館内は薄暗くなる。ムーディー。

一番最初は北館:海獣エリアで、バンドウイルカやベルーガがお出迎え。

ここで私は気づいた。

あれ、名古屋港水族館、来たことあるな!!と。


後々、両親に確認したところ、広野は小学生の頃に名古屋港水族館に訪れているらしい。

しかも3回ほど。


子ども会の旅行で1回、祖母の店の社内旅行(というより常連さんの接待)で1回、それでも飽き足らず家族旅行でもう1回。

小学校の6年間のうちに3回も行っていたのか、私は。

それなのに初見だと言い張って、りんりんとの初デートでここを選んでいたとは。なんとも面の皮が厚いというか、記憶能力の弱さよ・・・。


しかも、広野が好きだったからと言う理由で、旅行の多くが水族館だったという。

3歳で東海大学付属海洋博物館へ幼稚園遠足で行ったことで、広野の中で空前の水族館ブームが訪れた。

そこから、八景島シーパラダイス(計3回)、伊豆三津シーパラダイス辺り連れ回されていたのだという。

もしかしたら他にも行かされているかもしれんが。


母「ちー(広野の幼称)。今年の旅行、ディズニーランド行きたい?」

広野「八景島シーパラダイスがいい。」

父「去年も行ったじゃん・・・。」

広野「イルカのドームやりたい。あそこにしか無い。」

母「ピューロランドは?いつもツタヤでビデオ借りてくるじゃん。」

広野「キティちゃんのパレードも観たい・・・。けど、ビデオあるし。」

父「イルカもビデオ撮ってあるよ。今年はピューロにしよう。」

広野「えー、シロクマもみたいのに、ペンギンも・・・。」

と愚図り始めたため、その年は1泊2日で八景島と多摩と両方行く羽目になったそうだ。めちゃくちゃ水族館行ってるやんけ。

どうして忘れていたんだ。


余談だが、広野が1歳の頃に家族旅行で丈夫な子に育つようにと伊勢志摩へ牡蠣を食べに行ったんだって。

そこでも広野は鳥羽水族館で既にセイウチだかアシカと触れ合っていたそうだ。

自意識の確立、早すぎないか?


そんなこんなで、「広野は潜在的に水族館が好きだった」ということをこのデートで知り、というか思い出し、水族館マニアへと変貌していったのである・・・。


今まで行った水族館は大小様々だが20箇所くらいだろうか。

都内や名古屋、静岡中心で、未だに行ったことがないところはたくさんある。

特に行ってみたいところを何箇所かあげると、山形県の加茂水族館、和歌山県のエビとカニの水族館、高知県の桂浜水族館、足摺海洋館、大分県のうみたまご。

全国に気になる水族館が散見しているので、なかなか訪れるのに時間と労力が掛かるが、ひとつずつ着々とクリアにしていきたい。



この26年の生涯で、いちばん訪れている水族館は言わずもがな名古屋港水族館だ。

もう数え切れない。というか覚えていない。

社会人一年目の夏に年間パスポートを購入した。

少なくとも2回更新したので、3年継続している。

そりゃ、覚えていられませんわ。多い時は月に3回とか行っていたし。

だから名古屋港水族館のマップなら大体頭に入っている。


だから、一番最初に水族館のことを書くのなら、名古屋港水族館からがいいのです!!

大好きだから!!!

そのため、今は遠く離れ離れになってしまい、年パスも切れてしまいましたが、大好きな名古屋港水族館について今から書いていきたいと思います。



名古屋港水族館の魅力


名古屋港水族館は、海獣と生物の進化をテーマにした北館と世界の様々な海の特性を表現しながら生態系を観察することができる南館の2館と、館外に無料開放されているウミガメの研究施設「カメ類繁殖研究施設」が併設された規模の大きい水族館だ。

名古屋港水族館ならではの特徴は、イルカのメインプールだろう。

こちらは日本最大のメインプールらしい。

幅60m・奥行き30m・最大水深12mの「メインプール」では、イルカパフォーマンスとシャチの公開トレーニングの二つの人気イベントを行っています。約3,000人収容のスタジアムと縦8.6m、横14.7mの大型映像装置が設けられ、そのスケールは日本最大です。全力で泳ぐイルカやシャチから驚きの身体能力や知性を感じることができます。(名古屋港水族館公式ホームページ参照)


たしかに名古屋港はイルカショーにかなり力が入っている。

イルカがめっちゃ飛ぶ。左右に上にと縦横無尽。

きっと、それもこの馬鹿デカイプールのおかげなんでしょうね。

私も過去小学生の頃と、新卒で入社した会社の新人歓迎会(全国から来ている新入社員に名古屋らしいところってどこだと思う?と社長に問われ、名古屋港水族館と金華山ですかね、と言ったらそのまま採用されてしまったのだった)でイルカショーを観覧した。

みんなすごい!すごい!と喜ぶ。もちろん私も。

名古屋港のショープールは実は観覧席から少しプール内が見える。

アクリルが150センチくらい席より少しせり上がっていて、飛び出す瞬間のイルカが見えたり、スイスイ~と左右に移動するイルカがショー中にも観察できてすごく楽しい!

しかし、それは実は別のスリルがあることを初見の皆様は知らない。


座席よりプールが少し上、日本最大水量のプール、そしてめちゃめちゃ元気なイルカ。

そう、尋常じゃないくらい水をかぶるのである。

スタンドは手前ブロックと通路を挟んで後ろブロックと分かれているのだが、手前ブロックの最後席に座っていても水しぶきを感じる時がある。

完全に意図的に水をかけるプログラムが組み込まれているので、最早ウォーターアクティビティだ。

手前に座る場合は、濡れたらまずいカメラや時計、耐水性のない携帯等は必ずかばんにしまって。そしてかばんは絶対濡れるので、お気に入りのものや革製のものはビニール袋とか入れといたほうがいいと思います。

かっぱは買っても結局濡れます。

だけど、それもまた楽しいので、ぜひタオルとお子さんは着替えとか羽織とか持っていってください。


ちなみに広野は、新人歓迎会の際に、社長が「広野さん、手前一緒に座ろうよ」と言い出し、まじかよ!社長の頭髪がヤバい!!と感じ、手前と言いつつ、それ程濡れ無さそうなベストな場所を選び、社長の隣に座りました。

その後は結局まあまあ濡れたけど社長のお御髪は無事で、ツーショットを撮りました。社内報に載りました。


ちなみにこのイルカプールは上からも下からも観ることができる。

北館2階の奥は、ショープールを下から観ることができるんだけど、ショーしている時はアクティブでキレキレのイルカちゃんを観ることができる。

人も少なく、涼しいので最高である。

ショーじゃない時は、イルカがふよふよと泳いでいる。それを眺めるのもとても良い。

ここはここで、休憩スペースというか、座れるホールのような階段構造になっていて、カップルがとろーんとした顔で会話しながらイルカとお互いの顔を交互に見ていたり、ちっちゃなお子さんがイルカちゃんを追いかけて走り回ったり、プールがでかすぎて奥に行ってしまったイルカちゃんに「ねえ!!こっち来て!!!きてよ!!!」などと発狂したり、愚図ったりしている。大抵アクリルは子どもの手形でいっぱい。ちょっとしたホラーだ。


広野はそれを尻目に、ふよふよしているイルカちゃんを眺めながらOGRE YOU ASSHOLEやCorneliusを聴いてストレスを溶かしていた。

それも近いようで遠い過去になってしまったのですね。

もう容易には名古屋港へいけないのだから。



随一のアイドル


ここまでイルカのプールについて長々と書いてきたが、名古屋港水族館の中でも注目すべきポイントはシャチだから!

シャチです!!!!!


シャチは、日本の水族館では鴨川シーワールドと名古屋港水族館にしかおりません。

意外ですが、とても稀有な生物なんですよね。

海のギャング、なんて言われているし、知能も高く、狡猾な印象があるけど、それでもやっぱり可愛い。

広野はよく、人が少ない平日の15時ごろにこっそりひとりで行って、ちっちゃい子が少なくなったタイミングで観に行ってました。

ちょろっと行って、観たい展示だけ、時間をかけてぼーっと観るのが大好きだったな~。

夕方ごろは、チビちゃんが居なくなるので、シャチのパフォーマンスも上がるんですよ。良く水族館カメラマンおじさんとかが三脚立てて撮ってます。


名古屋港のシャチは母娘なんですけど、お母さんがステラ、子どもがリンというお名前です。

リンの育児期間は基本的に展示プールはおやすみで、その奥の飼育のプールにいることが多かった。ちらちら見える親子はぴったりくっついて泳いでいて、本当に微笑ましい。

3階のショープールの奥にステラとリンが泳いでいることが多かったから、遠くてあまり良く見えないけれど、時々見えるステラのボディや尾っぽに興奮したのが懐かしいな。

その時も隣には知らない三脚おじさんがいた。慈しみの目をしていた。


今は2体とも展示プールで観覧できるようになったから、愛嬌全開で構ってくれるときがある。本当に可愛い。

ツインで泳いでいるのもそうだけど、なんとなく表情があって、写真ガンガン撮っちゃう。入場してすぐがシャチのプールなので、人が溜まりやすいけど、行ったら絶対に見ないといけないですよ!シャチ!!



南館への誘い


北館観おえると、南館へ。

連絡通路もとっても楽しい。

港がみえるのも楽しい。水面に反射した日光が眩しくて、海洋博物館方面に伸びた吊橋を人が渡っているのを眺めるのも、壁にかけてある三脚おじさんたちが撮っためちゃ綺麗な写真も趣がある。

ちょっと長いけど楽しいよ。


南館の最初は時々イベントホールで特別展示をやっている。ちょっと前だとクラゲなごりうむができる前は、加水族館やえのすいの協力の元クラゲの特別展示をしたり、猛毒の水生生物の展示したりしていた。

個人的には寿司の特別展示とか好きだった。

奥は、これも二大名物、黒潮水槽。

マイワシのトルネードは名古屋港が元祖らしい。本当か?


でも本当に綺麗だよ。

学生時代に先輩を交えて6人くらいで名古屋港来たことがあるけど、その時、曲を覚えるのに必死だった先輩の一人は、トルネードの鑑賞中に溢れ出るα波に癒やされすぎて爆睡していた。いびきを掻いてしまうくらいだよ。


イワシのトルネードは、平日が絶対オススメ。

休日はめちゃ密だし、がやがやうるさくて集中できない。

それに2部制になっていて、鑑賞時間をすぎると、強制的に退散せねばならん。そうすると、次の干潟やトンネル水槽、深海エリアとまあ混む。

子どもの割り込みが続出するので、全然観られない。


ちなみに閑散期の平日は、ベストアングルな真ん中をゲットできる確率が高い。それに2部制でないので上演時間が長くなり、キラキラと色を変えて泳ぐイワシの群れを穏やかに鑑賞することができる。

混んでいないので、上演が終わったあとも水槽に近づいたり余韻に浸ったりできる。

これはすごく大事なポイント。

自由にゆっくり鑑賞できることは水族館の大きな付帯価値だ。

初見なら、その水族館の印象自体ががらっと変わるから。

空いていれば本当に素敵なところなんですよ、名古屋港水族館は。


その後も色々展示があるんですけど、ちょっと書きすぎて進まない・・・。


個別展示めちゃくちゃあって、ひとつずつ紹介したいのですが、私が好きな暖かな海の水槽だけ、ポイント絞ってお伝えします。


暖かな海に棲むものたち


名古屋港では、赤道の海というエリアになるんだけど、南館の上から下まで貫いている水槽。

赤道の海 南館1階・2階・3階
「赤道の海」では、オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフをモチーフとした「サンゴ礁大水槽」が南館の1階から3階に渡って貫いています。水槽内にはおよそ150種3,000匹の魚たちが暮らしており、その多彩な色や形はサンゴ礁における生き物の多様性を感じさせます。また、非常に難しいサンゴの飼育に挑戦している「ライブコーラル水槽」やサンゴに関する疑問に答える「サンゴクローズアップ水槽」など、色鮮やかな生き物たちが織りなす楽園のようなサンゴ礁の世界をご覧ください。名古屋港水族館公式ホームページ参照



イルカほどじゃないけど、これもかなり大きな水槽で、しかも一つの水槽なのに自らの視点の違いだけで、かなり雰囲気が変わる。

構造がかなり複雑なんだけど、1階は海底から魚と同じ目線で海面を見上げるような形式、
2階は横長の展示で大小様々な魚がサンゴ礁で棲まう様子を覗くような形式、
3階は人間に戻って海面から水底の様相を想像するような形式、といえばいいのかな、3階は結構不思議だ。でもユニーク。


1階はカギ括弧状の水槽だ。

だから自分の頭上をエイやサメがヒュンヒュン飛んでいくよう。

実はこちらの水槽、3階の天井がガラス張りになっているので、実際に太陽光が差す。

だから本当に海底にいる気分になる。

ゆらゆらする海面、自由気ままに頭上を泳ぐエイ。


今、私はグレートバリアリーフにいるのかもしれない、思ってしまうくらい綺麗で、幻想的だ。

この見上げる水槽がかなり好きで、ベンチがあるのだが、そこに座って、音楽を聴きながらただただ上や眼の前を泳ぐチョウチョウオを観る。

それだけ長期滞在してしまう。

客が5巡くらいしてようやく、サンゴのレプリカで生活するお魚を見る。

どの魚も本当に色鮮やかで、キラキラしていて、気が強い。

そういう気高なところも可愛い。
小さな体で、ちゃんと生きている。

南の海の生物は攻撃的な性格の魚が多い気がする。
毒を持っていたり、威嚇したり。

ピクサーの人気作、『ファインディング・ニモ』に出てくるドリーは、慌てん坊で忘れっぽくてお茶目で面白い。

でもドリー改めナンヨウハギの実態は、20cmくらいの大きさになるし、めちゃくちゃ攻撃的。
大きな水槽だから目立たないが、他の魚を攻撃することも多く、複数体での飼育が難しいので、、自宅でナンヨウハギを飼うことはおすすめされない。

逆にニモはカクレクマノミという種の魚だが、クマノミは非常に種類が多い。
あー、クマノミの話はちょっとおまけに書きます。

意外性の強いカラフルなお魚たちの生態を観察することができるのは本当に楽しい。


ちなみに広野は様々なグレートバリアリーフの水槽を観てきましたが、エイと並んでホンソメワケベラという魚が可愛くておすすめです。

ホンソメワケベラは、ブルー・ホワイトのバイカラー。細長いシェイプが可愛いな~と思って好きになったんだけど、実は他の魚にくっついた寄生虫を食べたり水中のゴミを食べたりする清掃業者だったことが後に判明。

可愛い顔しているけど、苦労人らしい。
そういうところも好き。

見つけるといつも写真を撮るけど、クソちょこまか動くので絶対ブレる。

まともに撮れた試しナシです。いつか完全体を収めてみせる!!!

チョウチョウオやナンヨウハギ、サクラスズメダイ?ヒメサクラダイ?とかのちっちゃくて可愛いお魚ちゃんは2階のレプリカコーラルの水槽で見るほうが近くてゆっくり観られます。
ちなみにその横にライブコーラルの水槽があるんだけど、これ、本当はすごい水槽です。

サンゴを飼育するのって結構難しい。家でも飼育できるらしいけど、かなり厳かな装備がないとできないらしい。

しかも大概の水族館は、レプリカのコーラルリーフを使っているから実際に多くの人がみているのはサンゴじゃないです。

ライブコーラルがたくさん見ることは少ないと思うので、じっくり観ていってくださいね。

ちなみにブルーライトなので、実際見たものと写真取ったものと色が激しく変わります。落ち込まないでください。


3階は口で伝えるのが難しい。

一見、「なんにも無いね」って思っちゃうんだけど、実はそれがこの展示のポイントだと思う。

さっき水中で見たのは色鮮やかな魚が悠々自適に泳いでいた幻想的な世界だったけど、実際海面から見ると、鮮やかなサンゴの色はぼんやりわかるけど、そこに魚がいるかどうかって案外わからないんですよね。

きっと水面をみるのと、海中でみるのと異なるということへの気付きを得るためのエリアなんじゃないかな。

普通に綺麗な景観だな、ともおもうけど、それ以上に人間として陸に戻ってしまったことへの喪失感というか、全焼感を毎回感じてしまう。

あそこもとても必要なスペースだ。



ウミガメのこと


最後にウミガメの話。
回遊水槽がリニューアルした。

綺麗になっただけじゃ・・・、と正直思ったが、それでもカメに対する研究の熱意を感じる。

前述のとおり、名古屋港水族館はウミガメの繁殖研究に力を入れた施設が館外にある。

館内においてもウミガメのスペースは大きく、水槽だけでなく、砂浜になった飼育スペースもあり、ウミガメへの注力具合を感じざるを得ない。

広野も静岡県の田舎育ちだけど、幼い頃から海岸清掃やアカウミガメの放流体験をしたことがある。

人間の生活拡充による弊害で、ウミガメは生体数を大きく減らしてしまい、罪のない彼らにしわ寄せがゆくのは間違っている。

未だ生態の不明なところも多いウミガメだが、そういった乱獲や環境弊害でその行く末を絶ってしまわないように、一部の人間は強い心情を持って研究を続けているのだ。


ウミガメと人間は因縁深い。
ウミガメを見て、ただ「可愛いね」だけで終わってほしくないなと私は思う。

だからウミガメだけでなく、展示の説明や現在の研究の進捗に「可愛い」だけでない感情をもってほしい。

もちろんウミガメは可愛い。
赤ちゃんは尚の事。
でもそのウミガメの繁殖研究に乗り出さねばならないほどの理由が日本に、世界にあることに気付いた時、ウミガメの赤ちゃんに対しての「可愛いね」の言葉に違和感を感じるはずだ。

まあ、ウミガメだけに限ったことではないけど、名古屋港はそれをウミガメに感じられる施設です。

お外にあるカメ類繁殖研究施設は展示というよりは養殖場のような感じ。

エンターテイメントとしての水族館ではなく、研究者の力行を感じ取れるところだ。
こちらもお時間があれば是非。


ちなみに先月だったか、新にウミガメの赤ちゃんが孵ったようです。

めでたい!また見に行きたい!


長々と書いてしまいました。9,000字くらいあるやんけ。

読むのも大変だと思います。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございます。


やっぱり何度も足繁く通った思い入れの強い水族館なので、なかなか書ききれず、長くなってしまった。

こんなに書いたのに、名古屋港水族館の魅力は書ききれていなくて、他にもオーストラリアの川の展示とか、深海展示とか、干潟のハゼの展示とか、テッポウエビとか、ペンギンとか、クラゲとか(これ、一番手前のミズクラゲのやつ結構楽しいですよ)、ベルーガの額触る体験とか、タッチプールとか、まだまだ見どころたくさんなんですよ。

だから是非見に行ってください。

名古屋へ行ったら、名古屋港水族館行って。

そして、美味しい鶏肉とか味噌煮込みとか食べて、岐阜の日本酒とか飲んで、楽しく夜を明かしてください。

次はしながわ水族館について書きます。
しながわ水族館はノスタルジーです!



おまけのニモの話

1年位前に母と東海大学付属海洋博物館へ行った。

東海大付属海洋博物館では、昨今クマノミに注力して展示をしているので、非常にたくさんの種のクマノミを展示しているスペースがあるんだけど、そのエリアに入ってきたカップルが「あ!ニモだ~!かわいい~!」と盛り上がっていたがそれはニモじゃない。
そして、次の水槽も「あ!こっちにもニモ!」と。
それもニモじゃない。

次の水槽は「あ!これもニモ!この子は太っているね。」と。
それもニモじゃない。
太っているんじゃなくて白い部分が大きな模様なの。ペルクラクランフィッシュって書いてあるよ。

気持ち悪いことに、私はこんな感じに心の中でいちいち訂正しながら聞き耳をたてていたわけだが、遂にカップルの女の子が気付く。

「なんか、どれがニモかわからない・・・。これとかなんか黒いし。これはなんかちっちゃいタイみたいな顔しているし。」

混乱した彼女は、なんかむっとしている。

正解。ニモは元々ちっさいタイの仲間だよ。

と思っていると、男の子が「み、みて。これとか、ニモっぽくない?」と指差す。

それは日本でも採取できるクマノミやで・・・。

カクレクマノミは真ん中ででっかい水槽にたくさん入ってるじゃん・・・。


と無駄にヒヤヒヤさせられた。

ニモはカクレクマノミだ、というのが通説だけど、どうやらそうでもないらしい。
ややこしい。
喧嘩になるかもしれんから、ニモだ!論争は封印したほうがいい。



おわり

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