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映画感想24.01.18


パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー

https://www.pawpatrol-movie.jp/

期待以上に面白かったです!
時間潰しに観ただけでしたが、ストーリーも映像もとても面白く、純粋に楽しめました。
設定的にも、パワーが込められた隕石を持った犬に、その犬固有の能力が発現するというのは少し新鮮で、よく見る「隕石そのものに固有の能力があってそれを奪い合う」という設定ではなく、登場人物…人物? 登場犬それぞれの個性が活躍する展開が面白く、1個の隕石をそれぞれパスし合って状況に応じた能力で戦うシーンはカッコよかったです!
特に、普段から小さいことにコンプレックスを持つスカイが、能力を得たことで大活躍したり、失敗して罪悪感や喪失感やに苛まれるシーンや、リバティが隕石を持っても能力が発現せず、お留守番させられる上に子守りのようなことまでさせられつつも、任された任務に最大限応えようとするシーンは、とても心に刺さりました。チームのはずなのに孤立感を感じるキャラ達が、敵と対峙することで改めてチームの絆の強さを確かめ合う展開は、大人になっても良い物だと感じます。
最後に、唯一人間でリーダーのケントですが、彼の判断能力や言葉選び、問題に対する対応速度や寛容な心はもはや大人顔負けで、もし「彼はロボットだ」と言われても納得してしまうほど、恐ろしいまでに正しいリーダー像で、とても印象的でした。あんな人間が居たらちょっと怖いです。


窓際のトットちゃん

https://tottochan-movie.jp/

とてもやさしい世界でした。トットちゃんかわいいです。
絵や動きも可愛く描かれており、また登場する人物達もみんなやさしく、特に小林先生の包容力と寛容さは本当にすごいと感じました。トットちゃんがトイレに財布を落として、肥溜めをひっくり返してるシーンを見た時には、これは流石に「何やってんだ!」って自分は言いそうだと思いましたが、小林先生は「終わったらみんな戻しとけよ」だけ言って放置し、トットちゃんもちゃんと最後は綺麗に戻している所を見て、本当に信用するというのはこういうことかもしれない、と思い知らされました。
また、演出として嬉しかったのは、トットちゃんたちがプールに入るシーンで、やすあきちゃんが水に潜った時の絵のタッチが、原作の表紙の絵を描かれているいわさきちひろさんの絵のタッチと非常に似ていた所です。祖父がちひろさんの絵が載ったカレンダーを実家でよく使っていたので、とても懐かしく、また原作リスペクトのようでうれしかったです(実際のところ、似せて描いたのかは不明です)。

カラオケ行こ!

https://movies.kadokawa.co.jp/karaokeiko/

思春期少年とヤクザのおっさんとの掛け合いが面白い、ザ・青春映画でした!
事前情報無しで観たので、最初は「なんだろうこの変な映画は…」と思っていましたが、少年とおっさんのお互いの事情が少しずつ見えてくると、だんだんと二人の関係が可愛く見えてきます。主人公が少女ではなく少年だったので、変に恋愛ドラマ方向にならないことは分かっていたので、その辺も安心して観ることができました(よく漫画の実写化であるような、安易な恋愛要素を組み込む展開は大嫌いなので)。
またストーリーが進むと、ヤクザのおっさんがめっちゃ歌うのに対し、少年の方が一向に歌おうとしないところが次第に気になりはじめ、その理由が物語の根幹になるとは予想もしていませんでした。最後の少年の熱唱は、とても心に響きました。
エンドロールの後の映像は、業務上先に観てしまっていましたが、まったく意味が分かっていませんでした。、映画を見た後で改めて見た時には、笑えると共にツッコミを入れたくなりました。他の人にもお勧めできる、とても良い作品です。

傷物語 こよみヴァンプ

https://www.kizumonogatari-movie.com/

久しぶりに「シャフト節」が堪能できて、とても満足です。
傷物語3部作は一度見ていましたが、最後の方の記憶があいまいだったので、改めて復習ができたのも良かったです。今から見たい人は今回の総集編で十分満足できる出来だと思います。
ただ、物語シリーズ初見の人にはとてもお勧めできないほど、最初の方は展開が遅い上にマニアックです。本当に物語シリーズ or シャフトのファンでないと眠くなってしまうかもしれません。
また、覚悟はしていましたがグロいです。アニメなのでかなりポップに描かれていますが、やってることは普通にグロです。実写ならR15+ or R18+のレベルを、アニメにすることでPG12に抑えてるレベルです。この点においても人にお勧めしにくい作品です。
とはいえ、これから物語シリーズの新シリーズが始まるので、それに向けた復習の意味では、今回の映画を観ることができてとても良かったです。

ある閉ざされた雪の山荘で

https://happinet-phantom.com/tozayuki/

既に観た人から「ミステリー物としては初級」と聞いていたので、本気で推理する気持ちで挑んだのですが、普通に騙されました。全く解けなかったです。
雪の山荘で閉じ込められた…というシチュエーションで演技をするオーディションの中、1人、また1人と消えていき、でもオーディションは続けられる。本当の事件なのか、演技なのか、演技なのだとしたらどこまでが演技なのか、本当の事件なら犯人は誰なのか、本当に最後まで分かりませんでした。
最後は個人的にはとても良い終わり方だったと思います。「初級」らしいので、是非推理する気持ちで挑むことをお勧めします。


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