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【1分小説】初夏の夜の夢

声は思い出せない。
髪は肩に触れないくらいに切り揃えてあって 顔はぼやけてよく見えないけど多分美しいひと。
背は 私より高い。

(ひさしぶり)
彼を見る。

声はきこえない。
髪は肩に触れないくらいに切り揃えてあって 顔はぼやけてよく見えないけどやっぱり美しいひと。
背は 私のほうが高い。

「ごめんなさい」
彼が笑う。

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