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地域医療と一般医療を介護側から考えてみました。

母のリハビリ病院の主治医の活動、取り組みには頭が下がります。本当に凄い先生に出会えて良かったです。というのは、私が思う問題と疑問に解答し、その対策案を示してくださったからです。

・一般医療の診断と両親自身の生活習慣の認識がねじれている問題
・今後、両親一緒の生活は難しいのではないか?という疑問

一般医療の検査や経過診療の数値に問題は無くても、生活習慣に課題がないかと言ったらそれは違うからです。因みに、父はまさにそれに当てはまります。

父はインスリン注射打ち。それで糖尿病の症状が抑えられている状態です。
母はインスリンは打っておらず、自己管理でなんとか保っていましたが、父の準備する食事で動脈硬化が進み、取り返しのつかないところまで来てしまいました。

父の認識は、数値に異常がないから正常。母の方がおかしいという理論です。

これが高齢者の生活習慣病の認識の怖さであり、現実だなと思います。冷静に考えればわかりますし、父もその時はわかってます。ただ、実際生活レベルに落とし込めないですし、自分の嗜好の方が優先です。

自分の習慣を疑わないですが、それは当たり前且つ当然のことです。医師からは問題無しと診断されてますので、自分の生活習慣を省みよと思える方が難しいです。

しかも高齢者。聞きたいことしか聞けなくなってまいます。

その状態でも母の主治医は、系列の異なる父の主治医が所属する病院に相談してみてくださると!やれることはやってみましょうと!マジですか?

こんなにしてくださる医師、初めてです。実際このような取り組みは他の地域でも少しずつ進んでいるそうですが、あまり例を見ないそうです。

でもきっと、こういう事が今後の医療には必要なのかなと思います。

お年寄りが増える中、医師の担い手は減ってゆきます。医師の時間外勤務の規制も始まります。普通に過しているだけで生活習慣病になり得る現代で、一般医療だけで生活習慣病を対処するなら医療はパンクしちゃいそうです。

また生活習慣病を端に発する介護される人が増えれば、それだけ税金を使うことになります。介護保険料は今、40歳以上が税金として支払っていますが、それも早まるかもしれません。

地域医療と一般医療、介護の視点や連携が本当に大事なところに来てるんだなと、改めて感じました。

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